サブウーファーのチェック用にも使える音源 

はじめに

本ブログ記事は、これまでご紹介してきた高音質オーディオソースから、ジャンルを問わず、40Hz以下の周波数の音圧が比較的高いものを集めた音源をピックアップしたリンク集の "その3" です。

今回ご紹介する各曲は、いずれも30Hz台が比較的高い音圧で録音されていますが、前にご紹介したその1やその2などと比べると、通常の再生環境でも、それなりに聴こえる録音となっています。

しかしながら、さらにサブウーファーを付加することにより、響きが豊かになり空間が拡がって聴こえてきます。また、スーパーツィータの付加も一層効果的です。

その1

その2

 

3-1. " Shepp's Way " / The Golden Number / Charlie Haden

チャーリー・ヘイデンのアルバム、The Golden Number の2曲め、Shepp's Wayです。

本アルバムは、2022年がチャーリー・ヘイデンの生誕85周年になるのを記念して、2022年8月にUHQCD版として復刻、発売されました。規格品番は、[ UCCU-45049]です。

本曲は、アーチー・シェップのテナーサックスとチャーリー・ヘイデンのベースとのデュオです。オリジナルの録音は、1976年12月20日でした。

ベースが、ピチカート、スラップに加え、弓で弾くアルコ奏法などを駆使し、時には唸るような地響きのように響きます。

テナーサックスとベースの2つの楽器によるテイクで、深く多様なベースの音と、テナーサックスの鮮烈さが印象的です。

周波数特性をみると、音圧は低いのですが、なんと、20Hz台にも、くっきりとピークが観察されます。

 

リンク先

 

ピーク値の周波数特性

 " Shepp's Way " のピーク値の周波数特性を示します。

 

 図 . " Shepp's Way " のピーク値の周波数特性(Wave Spectra使用)

 

 

3-2. " Milestones " / Summer Night / Richie Beitach Trio

リッチー(リチャード)・バイラーク・トリオのアルバム、Summer Nightの9曲目、Milestoneです。

全体に伸びやかな録音です。高域の音圧の高さからも、倍音を多く含むキレの良い録音であることが伺えます。

26Hz付近に大きなピークがあるのが目立ちます。

リンク先

 

ピーク値の周波数特性

" Milestones "全体の周波数特性の測定結果を、下図に示します。

 


図 . " Milestones " のピーク値の周波数特性(Wave Spectraによる測定値;連続値)

 

3-3. " Precious Thing " / Inside You / Richard Tee

リシャード・ティーのアルバム、Inside Youから4曲目のPrecious Thingです。

あまり、リチャード・ティーらしくないといいますか、しっとりとしたバラードです。
ゆったりとした音楽が、広い音域で、奏でられます。低域の大きなピークは、37Hz、D1の音です。その下の、20-30Hz台にも、いくつかピークが見られます。

 

リンク先

このリンク先で、リチャード・ティーのバイグラフィーや本アルバムについて説明しています。ただ、本曲の周波数特性のデータなどは、ありません。

ここで説明している本アルバムの他の2曲でも、30Hz台のお夏の高いピークが録音されています。

 

ピーク値の周波数特性

4曲目の" Precious Thing " の周波数特性のデータを示します。

白いカーソルの小さなピークは、約33Hz、C1の音程です。低調波かもしれません。


図. "Precious Thing " の周波数特性(Wave Spectraによる測定値;連続値)

 

3-4. "ヴァイオリン協奏曲 第1番 第1楽章" /パガニーニ作曲 / ヒラリー・ハーン、大植英次指揮 [スウェーデン放送交響楽団]

大植英次指揮、スウェーデン放送交響楽団とヒラリー・ハーンのヴァイオリンによる、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番第1楽章です。

周波数特性をみると低域から、高調波成分も入った広い音域の録音ということがわかります。

低域側では、35Hzを中心に広い裾野を30Hz台にもつピークが目立ちます。

 

リンク先

下記、リンク先にてヒラリー・ハーン、大植英次、とパガニーニのバイオグラフィーをご紹介しています。

 

ピーク値の周波数特性

下図に、本曲全体の周波数特性を示します。
グラフの縦軸が音圧(dB)、横軸が周波数(対数表記)です。

35Hzをピークとした、広い裾野のピークが目立ちます。

 


図   "ヴァイオリン協奏曲 第1番 第1楽章"の周波数特性

 

3-5.  " Howl " / Lungs / Florence+the Machine

フローレンス&ザ・マシーンのデビューアルバム、Lungsから、4曲目のHowlです。

周波数特性で目立つ40Hz以下の3つの大きなピークは、約29Hz、33Hz、37Hzで、2分20秒過ぎの約10秒程度入る効果音的なシンセ音によるものです。

それ以外の低域は、50-80Hz付近のバスドラがメインですので、低域に関して言えば、50Hz ぐらいまでの再生能力があれば、本曲は、ほぼ、再生可能と思われます。

とはいえ、20Hz台で比較的高い音圧で音が入っています。

また、高域側は、かなり音圧が高く、豊富な倍音成分が録音さえており、鮮度のいい音と予想されます。

 

リンク先

 

ピーク値の周波数特性

白いカーソルのピークが約29Hzですが、その低域側の肩が、約27Hzとなります。

高域側も、20KHzの限界まで高い音圧で録音されており、スーパーツィータが効果的と思われます。

図  ” Howl " のピーク値の周波数特性

 

3-6. " 紫電 "/ 音楽 / 東京事変

椎名林檎のバンド、東京事変のアルバム、音楽の3曲目、紫電です。

ともかく、低域側が20Hzでもかなり高い音圧となっていますので、これを爆音で聴く際は、少なくもメインスピーカーにサブソニックフィルターを設定したほうがいいかと思われます。場合によっては、サブウーファーにも別途設定が必要かもしれません。

高域側も音圧が高く、倍音を豊富に含み、キレのある録音が予想されます。スーパーツィータが効果的と思われます。

 

リンク先

 

ピーク値の周波数特性

低域側の白いカーソルのピークが、約36Hzで、音程というよりも、シンセによる効果音でです。そして太鼓も。低域側の音はたっぷりと入っています。

より低音側のピーク列の少し高い音圧は、23Hz程度です。

 


図  ” 紫電 " の周波数特性

 

3-7. " Firecracker " / YELLOW MAGIC ORCHESTRA / YMO

今回の最後は、YMOの1stアルバムから、Tompoo です。

先日、ドラムスの高橋幸宏さんの訃報が報じられました。70歳でした。
謹んで故人のご冥福をお祈りします。

本アルバムは、2018年に発売された1978年オリジナルのリマスター版です。これはSACDとCDのハイブリッドですが、データは通常のCDトラックとなります。

本アルバムのタイトル曲、Tompooは冒頭のシンセベースのソロが印象的ですが、周波数的には54Hzと、それほど低いわけではありません。最終的な周波数特性の形状で、低域側は、約35Hzまで、比較的高い音圧で音が入っています。

下図で示しているFirecrackerの方が、ゆるりとより低い音が入っています。超低域側の再生能力により、少し違った雰囲気になります。

ただ、少し目立つ33Hzや26Hzのピークは、曲の最後の爆竹のような効果音に含まれています。

 

リンク先

 

ピーク値の周波数特性

白いカーソルで示したピークは、33Hzです。また、より低域側のピークは、25-27Hzにまたがっています。ただ、この目立つ部分は、曲の最後に現れます。

それ以外のなだらかな部分は、全体的に現れています。


図  ”Firecracker” のピーク値の周波数特性

 

 

以上、7曲を、改めてご紹介しました。

関連リンク集

下記は、パッシブ型サブウーファーの接続方法のブログです。

 

 

音響パネルの使いこなしについて

音響パネルZ103Aのレイアウトによる音の聴こえ方について検討してみました。

 

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