APA1200DSP(サブウーファーアンプ)の設定の概要

はじめに

前回、サブウーファーZ506-Livornosubの使いこなし 1として、Z1-LIvornoとZ506-Livornosubとを組み合わせた場合の、Dayton製APA1200DSPのシステム構成と各項目の設定画面の説明、設定値の例などをご紹介しました。

サブウーファーZ506-Livornosubの使いこなし 1---Z1-Livorno(S)+Z506-Livornosub

*引用

 

また、オーディオ愛好家のためのサブウーファーとは、と題して、その1、その2をご紹介しました。

下に、それぞれのリンク先を示します。

オーディオ愛好家のためのサブウーファーとは、その1

オーディオ愛好家のためのサブウーファーとは、その2

 

今回の内容(Z1000/702-Bergamoとの組み合わせ)

今回は、メインスピーカーにZ1000/702-Bergamo、また、サブウーファーにZ506-Livornosubを用いた場合の、APA1200DSPの各項目の設定例とその考え方についてご紹介します。

 

 

APA1200DSPの設定
(Z1000/702-Bergamo+Z506-Livornosub)

 

Z1000/702-Bergamo用のセッティング例の一覧

それぞれの項目の具体的な設定例とその考え方等をご紹介します。

Load Selection (負荷選択)

この項目については、2台のZ506-Livornosubを使う場合は、Z1-LIvornoと同様です。

   Sub/Stereo    : Stereo
 Load Selection :  4 Ohm(Ω)

ボリューム/位相/入力切替(デジタル・アナログ)

ボリューム設定の考え方

まず、ボリュームについては、Z1-LIvornoに比べ、Z1000/702-Bergamo の方が、能率が高いため、それに合わせて、減衰量を少なくします。

位相については、Z1000/702-Bergamoは、BHBSで、内部にホーンを持ち、バスレフダクトからは、正面のスピーカーとやや位相が異なる音がでます。この位相の違いは、周波数によって異なります。

今回、前提としてサブウーファーからの出力は、超低域のみとします。

その場合の位相のズレについて、少し考えてみます。

超低域での位相差について

例えば、40Hzの場合は、20℃で、その1波長の長さは、859cmとなります。これは、ショートホーンタイプであるZ1000/702-Bergamoのホーン長さに比べて遥かに長い値となっています。したがって、この場合、Phase(位相)の設定は、0から45°程度の範囲が適当と思われます。

この位相差は、周波数によって異なります。全体としては、この程度の値の範囲であれば、通常はほとんど違いがわからないと思われます。ここでは、0°の設定画面を提示しています。

 

設定例

Input    : Analog
Link/A/B:   Link

Volume  : -3dB から -6dB
Phase  : 0° 

LPF(ローパスフィルター)の設定

設定の考え方と背景

Z1000/702-Bergamoの周波数特性は、約40Hz弱ぐらいから低い方が、急に音圧が下がるような特性となっています。40Hzでの相対的な音圧は、Z1-LIvornoよりも高くなっています。

そこで、Z506-Livornosubのカットオフ周波数をZ1-LIvornoの場合よりも低く設定します。スロープは、下記のどちらかで設定します。36dB/octの方が形状があっているかもしれません。

なお、ここでご説明した特性の形状は、Z702で、第2ダクト長さを変えた場合はやや異なってきます。

 

設定例

Frequency : 40Hz
Slope    :    24dB/oct 、36dB/oct

 

HPF(ハイパスフィルター)の設定(サブソニックフィルター)

Frequency : 16Hz
Slope    :    24dB/oct 、 36dB/oct

 

次回のリンク先です

 

 

関連リンク先

Z1000-Bergamoの開発過程を、以前ブログにてご紹介しています。

ここで示した周波数特性は、最終の製品版とは若干異なっていますが、傾向の特徴は見ていただけるかと思います。

 

 

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