目次
THE BLUE CAFE / Chris Rea
規格品番:[ 3984-21688-2 ]
はじめに
概要
前回、クリス・レア(Chris Rea)のアルバム、 ” THE BLUE CAFE "をご紹介しました。
今回は、前回ご紹介したメインスピーカーと、それにスーパーツイーター、さらにサブウーファー、を組み合わせた場合で、それぞれ試聴をおこなってみましたので、その結果についてご紹介します。
(Z1-Livorno + Z506-Livornosub + Z501)と(Z702-Bergamo + Z506-Livornosub + Z502) との比較試聴のセッティング
試聴環境の設定(比較試聴のレイアウト例)
今回の比較試聴の際のレイアウトを示します。ここで示したのは、右チャネルの場合です。
右側が、Z1000-Bergamo +Z502タモ版、左側が、Z1-Livorno+Z501(上)+Z506Livornosub(下)となります。
なお、Z506-Livornosubは、試聴毎に、Z1-Livorno系または、Z1000-Bergamo系に接続します。
スーパーツィーターのセッティング(Z501,Z502)
Z501
今回の試聴では、Z1-Livornoに、Z501を1μFのコンデンサーで接続しました。
Z506-Livornosubとも接続した場合は、1.2μFでも、いいかもしれません。
なお、下記リンク先では、標準として0.82μを推奨しています。
この値については、試聴するソースや、個人の聴力、好み等といったことで変わりますので、推奨値は、あくまで目安と考えていただければと思います。
Z502
また、Z1000-Bergamo には、Z502(タモ版)を接続して試聴しました。
アッテネータは、-8dBとしました。
下記リンク先では、4~8 を推奨しています。
サブウーファーの接続(Z506-Livornosub)
今回は、下記のリンク先と同様、ローパスフィルターとして、DSP-408、また、アンプとして、SMSLのA300を用いました。WindowsPCで、DSP-408のセッティングをしています。
ローパスフィルタの設定は、次の通りです。
タイプ: バターワース、 周波数: 45Hz、 スロープ(Oct.): 24dB/Oct
(Z1-Livorno + Z506-Livornosub + Z501)と(Z702-Bergamo + Z506-Livornosub + Z502) との比較試聴の結果
それぞれの組み合わせの本アルバムの試聴結果についてのメモを記載します。
Z1-Livorno
Z1-Livorno単体
低域が結構伸びている。ただ、高域は、やや籠もったような印象を受けた。ヴォーカルがおとなしめに聴こえる。また、音場感の雰囲気は、そこそこ感じた。
+Z501(スーパーツィーター)
単体で感じた籠もり感は、かなり少なくなり、開けたという印象。奥行き感も出てきた。
バスドラの音に締まりが出てきた。またベースの存在感を感じる。スネアの音がクリアになった。
音のバランスはいい。全体に柔らかな音という印象を受けた。
+Z501+(Z506-Livornosub)
低域側にこんなに色々と音があったのかと気付かされる。全体に一段レベルが上がったような印象を受ける。低域側の楽器、バスドラムやベースの鳴りがよく深い音。ヴォーカルとのつながりは自然。低域側の音が自然に伸びている感じがする。
極低域側が加わるとこんなに違うのか、という驚きを感じる。ゆったりと音楽が流れていく感じがする。
Z1000-Bergamo
Z1000-Bergamo 単体
高域側が伸びやかで、籠もり感は感じない。また、中低域豊かな印象で、バスドラムやベースの音が弾んで聴こえる。バランスがよく、これで十分と感じた。
+Z502(スーパーツィーター)
バスドラムやベースの低域側の楽器のキレが一段と良くなり、一層弾んだ印象を受ける。心地よい。ヴォーカルが中央にやや浮かんで定位している。このままでも、低域不足といった印象は無く、このバランスでいいようにも感じた。
+Z502+(Z506-Livornosub)
奥深く低い音が加わり、迫力と厚みを感じる。8曲目や10曲目の出だしなどでのバスドラムの響きが全く違う。深く、ドスンと沈み、とてもいい感じ。いい意味でのワイドレンジ化を実感できる。本来音源に入っていた音をちゃんと再生できている、ということだと改めて感じた。
試聴のまとめ
Z1-Livornoの場合は、スーパーツィーターを付加した効果が大きいようです。この付加により、音が活性化します。文字通り、薄皮が剥けるという感じです。
さらにサブウーファーを追加すると、Z1-LivornoのウーファーとZ506-Livornosubのユニットが同じということもあり、つながりが自然で、スピーカーシステム全体のランクが一段上がるようです。
Z1000-Bergamo は、このChris Reaのアルバムとは、とても相性がいいようです。アルバムのワイドレンジな録音を、単体でもいきいきと再生します。この単体の再生音で十分な感じもしますが、スーパーツィーターを付加すると、バスドラやベースのキレがよくなり、低域が豊かでありながら、音のシャープさが増します。定位感の向上にも寄与するようです。
これに、サブウーファーを追加すると、こちらもZ1-Livornoと同様、クオリティが一段上がり、極低域の再生が加わることで、全体に深みと迫力が増します。
これは、この音源にもともと入っていたものであり、本音源が、とてもいい録音であることを示している、ともいえます。
CD情報
アマゾンのリンク先(下記画像をクリック)
関連情報へのリンク先
最新のD-級アンプのご紹介、SMSLとSabajの製品の比較説明
パッシブ型サブウーファーZ506-Livornosubの使いこなし
パッシブ型サブウーファーであるZ506-Livornoの使い方について、ローパスフィルターの設定やアンプの接続方法などを具体的に示しました。
オーディオ愛好家のためのサブウーファーとは その1
オーディオ愛好家にとってのサブウーファーの使いこなし方について、検討してみました。
音響パネルの使いこなしについて
音響パネルZ103Aのレイアウトによる音の聴こえ方の違いについて検討してみました。