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これまでの、マルチチャンネルオーディオ(Multi Channel Audio)の記事について、下記の目次ページに一覧をまとめました。

記事のリリースの順番は、目次の順番と異なっています。

 

#オーディオ愛好家のためのマルチチャンネルオーディオ ブログ記事一覧

 

 

また、マルチチャンネルの高音質オーディオソース(SACDマルチ)のご紹介をはじめました。

リンク先の例をいくつか示します。
なお、これらは、各リンク先の右側に表示される”カテゴリー”の”高音質オーディオソース”をクリックして頂くと一覧(通常のCDとSACDマルチ)をご覧頂く事ができます。

 

 

4.5畳以下のリスニングルームでのマルチチャンネル再生

はじめに

これまで、マルチチャンネルオーディオの可能性を検討するために、基本的に、どちらかというと条件のよい環境を設定し、検討を重ねてきました。

つまり、比較的広い部屋で、かつ、スピーカーとして、ワイドレンジでレスポンスのよい高性能な商品を組み合わせて基本的な環境を設定して、マルチチャンネル(5.0ch)の様々な検討を行ってきました。

それら検討事項については、上記に示しました目次ページを御覧ください。

 

今回から、これまでの知見を踏まえ、その基本的な条件をいくつか変えて、マルチチャンネル再生への影響をさらに比較、検討していきたいと思います。

その第1弾として、今回は、これまでと極端に異なるリスニング環境を設定してみます。

狭い部屋、かつ、比較的小型のスピーカーとの組み合わせです。

 

部屋の広さとスピーカーレイアウト

SACDマルチチャンネルの推奨するスピーカーセッティング

まず、SACDマルチチャンネルの推奨するスピーカーセッティングについておさらいをしたいと思います。

SACDマルチチャンネルのジャケットなどには、スピーカーレイアウトとして、このような図が記載されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、5.0chのケースですが、通常は、これにサブウーファーが加わった5.1chで記載されています。
配置にあたって、円が基本になっていますので、スピーカーを配置する部屋で言えば、正方形が思い浮かびます。ただ、スピーカーの設置場所を四隅に置く、という考え方で言えば、このレイアウトは、横長の長方形でも設置できそうです。

まずは、正方形を基本形として検討を進めたいと思います。

 

部屋のサイズ

日本の家屋の大きさは、畳の数で示されます。

正方形の場合は、最小で2畳、次に4畳半となります。
スピーカーセッティング的には、PC用の場合など、2畳というケースもありますが、ここでは、まず4畳半を最小としてみます。

4畳半の畳のレイアウトはこんな形です。

 

 

 

 

 

ただし、そのサイズは、地域による違いやいわゆる団地サイズなどで異なり、255cm□から最大286cm□と差があるようです。

 

SACDマルチ用のセッティングイメージ

先程のSACDマルチ用のレイアウトの円の直径を仮に280cmとして、寸法をいれると下記の図のような具合になります。

ここでは、外側の青色の四角が部屋のサイズのイメージですが、畳のサイズを180cm×90cm、すなわち一辺を270cmに設定してみると、その場合は、部屋から若干、円がはみ出る形となります。下図のようなイメージです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際には、四角のセンターと円のセンターの相対位置も、もう少しずれる感じかもしれませんが、今回は、一応目安として、このような寸法の配置で検討を進めたいと思います。

つまり、四畳半におけるスピーカー配置でのマルチチャンネル再生、について検討を進めます。

 

今回のスピーカーの組み合わせ

組合せの考え方

今回のコンセプトが、狭い部屋で、小型のスピーカーの組合せということですので、比較しますと、音工房Zのスピーカーでは、Z601(V2)+Z-Modena mk2(\8,980+\6,860=\15,840 : 1ペア)の組合せが最も小型となります。これはロープライスでもあります。

これを5つ組み合わせるというのが、一つの考え方です。
マルチチャンネル再生において、5つのスピーカーの位相を合わせるという意味でも、これが一つのソリューションとも言えます。

これまでの、”高音質オーディオソース” での試聴結果でも、この2chでの組合せで、充分に満足できる音楽ソースもありました。

 

ただ、低音の量感などを考慮すると、再生する音楽ソース(分野)を選ぶ結果になることも予想されます。

低音の増強については、サブウーファーの追加により、改善される可能性もありますので、その組合せも要検討テーマと思います。

 

ただ、今回、5.0chを基本としてまず検討を進めたいと考えていますので、この狭い部屋での再生能力の向上を、まずは、できるだけ図りたいとも思います。

そこで、フロントに、同じユニットを用いた Z701-Modena を用いることで、低音の量感を補うことを考えました。同じユニットを用いていることで、マルチチャンネルの場合メリットもありそうです。

次にセンタースピーカーですが、これまでの検討の結果、センタースピーカーの役割がとても大事に思われます。

 

 

そこで、これまでZ800と用いてきたZ-1-Livornoを引き続いて用いてみたいと思います。
このZ-1の配置が、マイルス・デイビスのトランペットの瞬発力や、諏訪内晶子のバイオリンの艶やかさの再生などに寄与していると感じたからです。場合によっては、このZ-1にスーパーツイータのZ501を付加したケースも比べてみたいと思います。

なお、今回の組み合わせ用には、このZ-1-Livornoのスピーカーキット版を用いたいと思います。
ただ、完成版の方が、ネットワークの部品レベルが高いなどのアドバンスト版ではあります。

 

以上想定した各スピーカーの外形サイズは、以下となります。

Z601                          : 幅164mm 高さ297mm 奥行き220mm 

Z701-Modena(V5): 幅178mm 高さ445mm 奥行き295mm

Z-1-Livorno       : 幅200mm 高さ300mm 奥行き235mm 

 

Z701が最も大きく、高さで他の約1.5倍、奥行きで約1.3倍となっており、内容積比では、約2倍となっています。

 

組合せのレイアウトイメージ

レイアウトイメージは、こうなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを四畳半サイズに乗せると、スピーカーレイアウトとサイズのイメージはこんな感じです。
なお、下図で、リアのL-R間は、260㎝とありますが、これは、(=140㎝×cos20°×2)ですので、正確には、263㎝です。ここでは、概算値として記載しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで、なんとか、四畳半相当のスペースに配置した形になりますので、このレイアウトの組み合わせで、まずは試聴してみたいと思います。

気になる点

なお、今回は、前記の配置を4畳半よりやや広いデッド気味な場所に設置して試聴しますが、これを本当に四畳半で聴く場合は、反射音、定在波などが気になるかと思います。

床は、畳であればデッドですが、壁は通常反射系と思われます。

その場合、音響パネルの設置・配置の効果が、もろに効いてくる環境かとも思われますので、その方向の実験も今後の課題として興味深いところです。

 

試聴結果

再生システム構成

AVアンプ       

TX-RZ830(ONKYO)

ユニバーサルプレーヤー 

UBP-X800M2(SONY)

スピーカーシステム

前述

 

試聴結果の総論

これまで高音質オーディオソースとしてご紹介してきたアルバムも含め、5.0chの効果の異なるいくつかのタイプを聴いて見ました。

結論をいうと、この組合せは音質的には、ほぼ狙い通りにいい具合に鳴ってくれたように感じました。

小型スピーカーは、そのサイズの制限から低音再生が一般に苦手です。

Z701は、それをBHBS(バックロードホーンバスレフ)方式というエンクロージャーで、増強しているわけですが、場合により、低域の特定の周波数帯が、若干ブーミーに聞こえることがあります。しかしながら、今回は全体として、そのような印象は全く有りませんでした。むしろ、バランスのよいそこそこの音圧の切れの良い低音をシステムとして再生します。

この組合せでは、Z800のような超低域の再生はさすがに困難ですが、その片鱗を感じます。
その領域の音圧は、かなり低いのですが、どうやら少し再生されているような感触です。

この超低域の片鱗については、Z-1の効果があるのではないかと思われます。ただ、全体のつながりが自然で、そのため、低域のような指向性の低い音域では、各スピーカーがどのように寄与しているのかは必ずしも判然とはしません。ただ、おそらくZ601のみの構成では、ここまでの低域の量感の再生は困難ではないかと思われます。また、Z701もその領域となると再生能力を超えているように思われます。

 

かつ、音にスピード感が感じられました。
反応が速いせいもあるのか、やや直截的な表現をするという印象もあります。

それでいて、5.0ch再生特有の残響、エコー感もあり、2chに比べると異次元で、部屋がやや広く感じられます。
ただし、20畳以上の部屋でのZ800(F+R)+Z1(Center)によるこれまでの再生音に比べると、空間感覚の認知(仮想の空間の認知)という点では狭いように思われます。

また、特に前後方向の音の分離、という点でも、劣っているようです。Z800+Z1では、はっきりと後ろから聴こえていたはずの音が、今回はどちらかというと前方やリスナーの前後?から聴こえたりします。

このあたりが、部屋をやや狭く感じさせる要因の一つかもしれません。

この差がどうして生じているのかは、よくわかりませんが、指向性というのは、高域になるほど顕著ですので、Z800の優れた高域特性との差ということも考えられます。

全スピーカーにスーパーツイータを付加してみるというのも検証してみる価値があるかもしれません。

また、部屋の構成も異なるので、壁面の有無や材質の影響といった要素もあり得ます。

 

直截的な表現、と先に書きましたが、倍音成分が不足すると、弦楽器系のような豊かな倍音列を含む音源では、艶が感じられないといいますか、微妙なニュアンスが伝わってこないことがあります。これは、同じ音源で比較してみて感じる違いではありますが。

そういった点でも、スーパーツイータの付加は、今回の組み合わせの音質の向上といった観点で、効果があるかもしれません。

また、壁面の影響の検討といった観点では、前述の音響パネル等による壁面への対策付加も音響特性的には検討課題と思われます。

 

サラウンドの分離感の一つの検証として、富田勲の惑星を聴いてみました。
これは、4.0ch録音で、センターは入っていません。
結果、音にとてもスピード感があり、各チャンネルの分離が良く音が飛び回ります。他の曲では、存在感のあまりないリアのZ601が、フロントのZ701と同等な感じで、低音もよく聴こえます。違和感がなく自然に鳴ります。

この場合の、これらのスピーカーの組合せの鳴りっぷりは、なかなか面白いのではないかと思います。
ややトリッキーなアルバムですが、音が良いのでずっと聴いていたくなります。

空間の広がりといった点では、あまり問題がないようにも感じました。これは、ほぼ4chにイーブンに音が入っているからかもしれません。
または、案外センタースピーカーの影響というのもあるのかもしれません。

 

以上が、総論ですが、次にいくつかのアルバム/曲毎についてそれぞれの試聴結果を記載します。

なお、それぞれの曲、アルバム、プレイヤー、CD番号などの詳細については、右側にキーワードとして表示されている ” 高音質オーディオソース " の各項目をご覧ください。

 

So What / Miles Davis SACD Multi-5.1ch

MIles Davis のアルバム"Kind of Blue" [SICP10083]の一番目の曲、”So What" の試聴結果です。

本アルバムは、スタジオでの録音で、オリジナルの3トラックのテープ録音から、2001年に、SACD Multi(5.1ch)のリマスターが作られ、2006年に、CDとSACD2chのリマスターが作られたようです。

このような経緯から、演奏の音は、主に、フロントとセンターからでており、リアは残響音で、スタジオの雰囲気を伝える役割をしています。また、リアに入っている音で、楽器は、フロントのL-R間の幅を超え、横から前方の180度以内にほぼ定位しているように聴こえます。

特にセンターが独立しており、中心となるマイルス・デイビスのトランペットは、主にセンターから出力されています。センターのみといってもいい具合です。

また、アルトサックスは、フロント左がメインで、その残響音がセンターとリア左に入っています。
さらにテナーサックスはフロント右がメインで、残響音がセンターとリア右に入っています。

このように、このアルバムでは、センタースピーカーの役割が非常に重要となっています。

ピアノは、フロント左よりもやや横、スネアは、フロント右よりもやや横の上方向ですが、それ以外のドラム関係は、ほぼ真ん中から聴こえます。

全体に、広い部屋でZ800-Z1の組み合わせ(以下Case-1とします)で聴いた場合に比べ、こちらは、部屋が狭く聴こえます。音が、割合近くから鳴っているように感じます。

ちょっと、興味深いのが、Case-1の場合、アルトサックスは、センターよりやや左、フロント左とセンターの間で、ややセンターよりの位置で、また、テナーサックスは、対称的にセンターからやや右、センターとフロント右のややセンターよりに定位して聴こえていたのに対して、こちらの組み合わせでは、アルトは、フロント左から、テナーは、フロント右から、とはっきりと左右に分かれてそれぞれのスピーカーから鳴っているように聴こえることです。

他の楽器も同様で、定位、という観点からは、Case-1と異なる感じに聴こえます。

全体的に、Case-1の場合は、スタジオの中で、演奏を少し離れた場所から聴いている感覚だったのが、こちらの場合は、演奏している中に相当近づいているというか、ほぼその中に入って聴いている感じで、少しヘッドホンで創られる音場に囲まれたような感じに近い気がします。

 

音質は、特に管楽器系の音が突き抜けて聴こえ、とてもいい感じです。
音にスピード感があります。

ドラムは、やや軽い感じもしますが、ベースは、低く響く音を聴くことができます。

低域の特定の周波数領域でのブースト感といった不自然な響きは感じません。音としての繋がりは、自然です。

Case-1のスタジオの臨場感の再現とは異なりますが、音が生々しくライブハウスの真ん中、目の前でプレイヤーが演奏しているような感覚が、これはこれでいいようにも思いました。

 

ヴァイオリン協奏曲 / シベリウス / 諏訪内晶子 :SACD 5.0ch

諏訪内晶子(ヴァイオリン)とバーミンガム市公共楽団/サカリ・オラモ指揮によるシベリウスのヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47とウォルトンのヴァイオリン協奏曲ロ短調 [UCGP-7009 470622-2]、からシベリウスの第1楽章の試聴結果です。

広い部屋でZ800-Z1の組み合わせ(以下Case-1とします)での試聴の場合は、諏訪内晶子のバイオリンソロが、フロント方向、前面のセンターにほぼ定位して聴こえ、それを包み込むように、オケの各パートが、定位し、かつ周囲に広がりをもって鳴ります。

特に、センターのバイオリンソロに続いて最初にオケ全体が響き始めたときに感じるフワッとした空間の広がりの感覚が印象的な曲です。

 

今回の設定で、まず、バイオリンソロの音色についてですが、バイオリンの音は、センターとフロント左右に入っています。
つまり、Z-Modena mk2とZ-1との合成音ということになります。

この試聴の結果では、バイオリンソロは、センターに定位して聴こえます。左右とセンターとの音の差のような違和感はなく、ナチュラルできれいに鳴り響く印象です。また、高域から中低域の音の繋がりも自然です。さらに音にスピード感があり、速いパッセージを豊かな響きを伴って再生してくれます。

続いてオケが本格的に登場してくるわけですが、こちらについては、Case-1のような、フワッとした空間の広がりを感じませんでした。ただ、オケのスケール感と、奥行はある程度あります。
後方で、自然に残響音が響く感じですが、包み込まれるような音の空間といったCase-1での感じはあまりしないようです。

周りで音は鳴っている(surround)のですが、感じる空間がやや狭いのかもしれません。

オケ再生の場合、同時に再生される周波数帯域は広くなっていますが、特に低域において、箱鳴りのような特定の周波数領域におけるブースト感などを感じることはなく、音の繋がりは自然な印象です。

全体として、どちらかというと、より一層バイオリンソロに気持ちがフォーカスされるという印象を持ちました。

また、スーパーツイーターZ501をZ-1に付加してみましたが、こちらの方がバイオリンや管楽器の音が艶やかに聴こえるように感じました。

 

 

Babylon Sisters / Steely Dan    :SACD 5.1ch

曲は、スティーリイ・ダン(Steely Dan) のアルバム、"ガウチョ(Gaucho)"; [0602498605103]の1曲目に収録されている ”babylon sisters" です。

 ”babylon sisters” は、ちょっと、音圧が高めで、45秒の贅を極めた100万ドルのイントロで始まります。

キレのいいバスドラとベース。この低域のボリューム感は、おそらくZ601だけでは、再現が難しいかと思います。

かなりいい感じで始まります。全体に音域とスピード感については、納得感のある再生音です。

ただ、音場空間については、他の曲と同様、狭い印象です。
また、前後の音のレイアウトも、Case-1の場合とは違います。例えば、女声のバックコーラスは、Case-1の場合は、すべて後方から聴こえてましたが、こちらの場合だと、その大部分がちょうどリスナーの位置かちょっと前のあたりから聴こえます。ちょっと異なるタイプのフレーズのいくつかは、後ろから聴こえます。その違い自体には違和感はありません。

また、ミュートのトランペットは、ほとんど耳元付近で鳴っているように聴こえます。かなり空間はタイトです。

ただ、2chとは、明らかに異なっており、音に囲まれている感じはします。

違和感もなく、音のキレのよさもあるので、これのみを聴く分には、不満がでる、ということではありません。

Case-1の場合と、空間形成や音の配置がなぜ違うのかについては、今後検討する課題と思われます。

 

弦楽四重奏 第16番/ ベートーベン / Hagen Qualtett :SACD  5.0ch

ハーゲン・カルテット(Hagen Qualtett)の演奏によるベートーベンの四重奏のSACDで、規格品番[MYR009]から、弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調作品135(String Qualtet No.16 in F Major op.135)の第一楽章(1.Allegretto)を試聴に用いました。

この録音は、前方からカルテットの演奏が聞こえ、リアは、主に空間を構成する役割を果たします。従って、リアについては、残響音系が主となります。

Case-1の場合は、広い大広間、もしくは、小ホールで、演奏が繰り広げられているのを聴いている感じがします。聴いている約20畳強の広さ以上の空間をなんとなく感じます。

今回の場合だと、その空間はちょっと狭く感じます。感覚的には、ちょっとした広間の目の前で、聴き手のために演奏してくれている感じです。

音質的には、自然で、ダイナミックレンジの広い音が朗々と鳴る感じです。大きな音も決してうるさくは感じません。

また、このセンターのZ-1にスーパーツイータのZ501を付加すると、チェロの響きの艶やかさなどが一層増すように感じました。

感じる空間は、ちょっと狭めですが、音はなかなか魅力的です。

 

 

まとめと今後の検討課題(案)について

現時点でのリファレンスともいえるCase-1(20畳以上の部屋でのZ800(F+R)+Z1(Center))での再生音に比べて、今回の4畳半相当の空間でのスピーカーの組み合わせでは、その再生音により認知される仮想の空間の広さが異なり、狭く感じられました。

また、特に前後の音の分離性が低いようです。

これについては、原因として、次の2つの要素が仮に想定されます。

1. 指向性の強い高域の特性の違い

2. 周囲の環境、特に壁面の特性の違い

また、今回の組み合わせにおけるセンタースピーカーの役割の違いというのもあるかもしれません。Case-1の場合よりも、センターの定位が一層安定しているように感じられました。

これらが、次の検討課題(案)かと思われます。

 

一方、音質については、今回のスピーカーの組み合わせは、再生周波数帯域が比較的広く、クラシックのオーケストラや弦楽四重奏、ジャズ、フュージョン系など広い範囲の音楽ソースへ対応することができそうです。

ただ、オルガンのような超低域の再生は困難です。ただし、これについては、今回の試聴例とは別に試聴を実施してみましたが、その雰囲気は感じられそうです。

以上からみると、今回検討した組み合わせは、感じる空間(仮想の空間)をもう少し広くするための目途がつけば、その適用範囲もひろがりそうです。

 

これらの課題については、次回以降で、もう少し詳しく調べてみたいと思います。

 

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