The Great Organ of SAINT EUSTACHE / J.S. Bach et al.
/ Jean Guillou

長岡鉄男超低音CD■サントゥスタシュ教会の大オルガン_f0123532_107058.jpg

  規格品番:[ DOR-90134]

本アルバムの概要 について

今回ご紹介するのは、お客様からご紹介されたアルバムとなります。長岡鉄男先生も”一枚だけ買うなら絶対これだ”と推奨されていますので、既にご存知のかたも多いかと思います。

アルバム・タイトルは、" The Great Organ of Saint Eustache , Paris " 、つまり "パリのサントゥスタッシュ(聖ユースタス)教会の大オルガン " で、次に演奏家の、ジャン・ギユー(Jean Guillou)がクレジットされています。オルガン名が、前面に出ているわけです。

収録されている6曲は、それぞれ違う作品で、1曲目が、J.S. バッハ(1685-1750)のトッカータとフーガ、その他、ニコラ・ド・グリニー(1672-1703)、モーツァルト(1756-1791)、本アルバムのプレイヤーでもあるジャン・ギユー(1930-2019)、シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937)、リスト(1811-1886)と作曲家が異なり、年代も異なります。本アルバムで、パイプオルガンの迫力とバリエーションの広さを感じることが出来ます。

特にジャン・ギユーの曲は4部構成となっていますが、音色も構成もいわゆるパイプ・オルガンの曲のイメージとかなり異なり、現代音楽的な構成とシンセサイザー的音色に驚かされます。

いずれも、低域の迫力は素晴らしく、ジャン・ギユーの技巧とともに、オルガンの世界を堪能出来ます。

規格品番は[ DOR-90134]、レーベルは、アメリカの " Dorian Recordings "です。同レーベルは、現在、クラシック音楽のハイレゾ系レーベルであるSono Luminus(ソノ・ルミナス)に買収されています。
なお、Sono Luminusは、クラッシック系音楽のライブラリーであるナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)でも聴くことが出来ます。

ちなみに、サントゥスタッシュ教会はパリの1区にありますが、ここのオルガンはフランスで最大級で、ノートルダム大聖堂のオルガンと国内1位を競うようなレベルだということです。
また、現在の同オルガンは、1989年に本アルバムの演奏家であるジャン・ギユーの指揮の下で設計され再建されたものです。

本アルバムは、録音が1989年6月ですから、ジャン・ギユー自らによる同オルガンのお披露目といった位置づけでもあるようです。

 

本曲のピーク値の周波数特性の特徴

 各曲のピーク値の周波数特性を測定し、その特徴を検討したいと思います。なお、以下の確認等については、モニター用ヘッドフォンのSennheizerのHD-660SとSONYのMDR-M1STを用いました。

全曲のピーク値の連続データの周波数特性について

 本アルバム1曲めの"Toccata and Fugue in Dm, BWV 565" の全曲のピーク値の連続データの周波数特性を、下図に示します。


図 1. "Toccata and Fugue in Dm, BWV 565" のピーク値の周波数特性(Wave Spectra使用)

 

この図では、縦軸横軸を補完しています。縦軸が音圧で、0dB~-80dB、また、横軸が周波数で、20Hz~20kHzとなります。

全体に、録音レベルがやや低く最大のピーク値で-20dBとなっています。

また、各音程とその倍音系列の音と、そうではない音との音量差が大きいためか、縦方向にかなり幅広のサンプリング結果となっています。パイプオルガン特有の構成と思われます。

例えば、低域側でのピークは、32Hz付近にC1の音程の小さなピークがあり、次に、大きな37Hz付近のD1、41Hz付近のE1、43.7HzHzのF1と見事に各音程のピークが並んでいます。このように、各ピークが音程及び倍音列にほぼ対応していると思われます。

なお、D1(37Hz)などは、全体でも最大級の音圧となっています。単音がズドンと入っており、迫力ある豊かな低域がこの図からも見て取れます。

横軸方向、周波数特性の高い方では、それほど高い周波数までは入っていません。オルガンは、音源がパイプベースで、それらが産み出す各サイン波により波形合成しますので、早い立ち上がり成分、すなわち高周波成分を原理的に含まないのがその理由と思われます。-80dBまでの表示ですと、約12.6kHzが最高音のピークとなっています。最もこのピークは-80dBに近いので、本曲では、10kHzの-60dB弱のピークなどが実質的な最高音といえるのかもしれません。

 

0-37秒までのピーク値の周波数特性

さらに、本曲の開始から0-37秒の有名なフレーズが提示されている部分の積算データを赤色で示します。

図 2. " Toccata and Fugue in Dm, BWV 565 " の0-37秒のピーク値の周波数特性

 

一番低域側のピークは、先ほどと同じD1(37Hz)ですが、次のピークは、その1オクターブ上のD2(約74Hz)です。リエゾンで鳴らせているわけです。このD1の音圧がこの時点で既に最も高くなっています。

このD1や、先程のC1(32Hz)が再生できないと、本アルバムの真価はわからないかもしれません。

Z1000-FE108SSHP+スーパートゥイーターZ501での試聴

 

 フォステクスの限定ユニットを用いたZ1000-FE108SSHPにスーパーツィーターZ501(ウォールナットエディション)を組合せてみました。

本スピーカーは様々な試作を重ねましたが、完成品はできたてで、これを聴くのは初めてという本当の試聴でもあります。

ネットワーク用のコンデンサは、2.2μFを用いました。やや高い値ですが、一般に本ユニットの中高音に対しては、スーパーツイータの効きを良くしたほうがいいように思われたからです。Z501の接続は今回は逆相に接続しました。これは配置位置にも関係するので、色々と試行の余地はありそうです。

 

トッカータとフーガを、ギユーは、軽やかなタッチで始めます。軽やかで、さらにエコーが良く広がり、空間を感じさせます。そして約25秒後、D1(37Hz)とD2のリエゾンが深く重く響きます。
パイプオルガンの音、です。

ごく当たり前にD1の響きを再生してくれていますが、ふと考えてみると、それなりの筐体の大きさがあるとは言え10cmのユニットです。驚きです。

ちなみに、Z800-FW168HRでも比較試聴してみました。Z800は広い再生周波数が特徴で、この37Hzもちゃんと再生してくれますが、音圧が違います。Z1000-FE108SSHPと比べるとやや軽く感じてしまいます。

本アルバムにより、下まで充分に伸びた場合のBHBS(バックロードホーンバスレフ)方式の迫力ある音を充分に感じることが出来ました。これは、やはり駆動力のあるユニットならではのものだと思われます。

Z1000-FE108SSHPのページ

Z501のページ

CD情報

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