サブウーファー構築のためには、↓の2ステップで考えると良いというお話を前回しました。

(A)サブウーファー用の信号を取り出す

(B)ローパスフィルターを通して高域をカット→パワーアンプ→パッシブサブウーファーにつなぐ

前回は(A)の方法を紹介しました。

 本日は2つめの(B)についてになります。(A)で取り出した信号にローパスフィルター(ハイカットフィルター)を通してアンプで増幅しパッシブサブウーファーに接続します。

 サブウーファーに使う信号は高域は不要ですので高域をカットする必要があります。一般的にメインスピーカーのウーファーはアンプで増幅された信号をLCRでカットします。サブウーファー用の低域信号のカットも同じことをやろうとすると巨大コイルと巨大コンデンサーが必要になりコストが莫大にかかります。LCRですとフィルターを可変できませんし、48dB/octのような急スロープでやるにはとてつもないコストがかかるので現実的ではありません。

 サブウーファー構築に向く現実的なフィルター&アンプは次の3パターンになるかと思います。

(1)チャネルデバイダー&パワーアンプを使う

サブウーファー左右別々で使う前提です。アナログ式とデジタル式があります。

 おすすめはデジタル式デバイダーです。理由は急スロープが選択可能だからです。
デジタルチャネルデバイダーよりアナログ式のほうが音が良いという話もありますが、超低域だけを扱う場合はデジタル式が有利かと考えます。(アナログ式チャネルデバイダーでもできなくはありません)

 デジタルチャネルデバイダーを使えば40Hz以下の超低域の空気感だけをサブウーファーから出すようなチューニングが可能になります。

 市販のサブウーファーに搭載されたフィルターは一般的にはアナログ式のものになります。アナログ式の場合はスロープは12dB/octか良くても18dB/octが限界のため、最も急峻なスロープを使っても音量をあげるとどうしても中低域の音量のかぶりがでてしまいがちです。

 40Hz以下の超低域を持ち上げようと思うと、フィルターを35Hzぐらいに設定して、24dB/oct以上の急スロープでで中低域をカットして超低域だけをアンプで持ち上げます。すると25Hzとかいう音といえないような空気感だけをだすことができるサブウーファーができます。

デジタルチャネルデバイダーの欠点は接続や設定が初心者の方にはわかりにくいということかもしれません。慣れれでどーってことないので、今後ブログなどに丁寧に音出しまでの接続や設定方法をもう一度書き直したいと思います。

デジタルチャネルデバイダーで定評のあるのは高級品ではアキュフェーズのDF-65。
廉価な製品としてはベリンガーのDCX2496があります。


(↑BEHRINGER DCX2496)

最近はカーオディオ用のDSPで安価なものが増えました。

私が試したのは、デイトンオーディオのDSP408という商品です。ノイズがでるという問題があって、これが改善されれば非常に良い商品ではないかと思います。

(↑DAYTON AUDIO DSP408)

今試してみようと思っているのはminiDSPという商品です。↓こちらも実験完了したらレポします。

これらはフィルターだけですので、別途パッシブサブウーファーを駆動するパワーアンプが必要になります。

(2)アンプにデジタルフィルターが内蔵されている商品を使う

サブウーファー左右別々で使う前提です。
(1)はデジタルチャネルデバイダーとアンプを別々に揃える必要がありますが、最近一体型のものもでてきました。※「デジタルチャネルデバイダー」と「DSP」という言葉がでてきますが、だいたい同じ機能と考えてください。

 DSP付きアンプと書いてあればデジタルフィルターがついているアンプですのでサブウーファー用に使うことができると考えて良いかと思います。私が試した商品は一つは絶版になってしまいましたが、DAYTONAUDIOのAPA1200DSPという商品です。こちらはブログに使い方を載せています。

あと、SPA250DSPという商品はスピーカーボックスに埋め込むような使い方をするサブウーファーです。

どちらも良い商品ですが、フィルターとアンプが一緒なので分けたい方は(1)の別々に揃える方法が良いかもしれません。

利用していませんがお客様が教えてくれたPA用のアンプがCROWNのXLS1002~XLS2502がデジタルフィルターとアンプが一体となった商品もあります。

こちらは民生用ではなく、業務用なのでもしかしたらノイズとかがどうかは気になるところです。5万円台でDSPとステレオアンプセットですからかなり安いですね。

(3)アンプにアナログフィルターが内蔵されている商品を使う

「25Hzの再生を完璧に、ミッドや高域は確実に切りたい!」というコアなオーディオファンの皆様には(1)か(2)がおすすめです。もっとライトなオーディオ好きの方で、市販のサブウーファーと同じものを安く作りたい!という方には(3)アナログフィルターが内蔵されたアンプがおすすめです。

 フィルターの特性はほとんど書いていませんが、12dB/octかと思います。こちらは日本のメーカーのアンプは以前ヤマハがPA用にだしていまして使ったことがありましたが今は絶版になっています。現在このタイプは中華製アンプのものが多くあります。

サブウーファー1台の場合

前回も紹介しましたが、2.1chのサブウーファー1つ使うタイプとしては↓のような商品があります。

↑FOSIAUDIO BT30D

 

↑Nobsound M3

 

これらの商品は左右のメインスピーカーと、真ん中にパッシブサブウーファーをスピーカーケーブルに直接つなげる端子があります。アンプはこれ一台で完結する商品になります。

サブウーファー2台の場合

取り出したサブウーファーのLR信号をFOSIAUDIOのM03に2台に接続して利用すると良いかと思います。こちのM03はサブウーファー用のフィルターを内蔵したモノラルパワーアンプになります。そのためサブウーファーを左右で使う場合、こちらの機種が2台必要になります。

 

(↑Fosi Audio M03)

最初、このフィルターを使って納得いかなかったらデジタルチャンデバを購入して、パワーアンプとして使っても良いかもです。

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