I'm Alright / Woong San(ウン・サン)

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  規格品番:[UCCU-1583]

本アルバムの概要 について

今回ご紹介するのは、音工房Zの試聴会で、お客様に御持参頂いた音源です。

韓国のジャズ・ヴォーカリスト、ウン・サン(Woong San)、の " Alright " です。
ユニバーサル・ミュージックから年にリリースされました。規格品番は、[USSU-1583]です。

 

ウン・サン(Woong San)

Woong San(本名:Kim Eun Young; キム・ウンヨン)は1973年4月18日に韓国で生まれました。18歳のときに韓国のある仏教寺院で比丘尼(韓国語でピーグニ)になるため出家を目指し1年半修行しました。Woong Sanという名前は、その時に授かった法名とのことです。

その修行中、音楽に生きる、という気づきを得たそうです。さらに、ビリー・ホリデイの音楽でジャズを目指すようになりました。日本でのデビューは、1998年で、ファースト・アルバムとして、2003年12月ポニーキャニオンから"ラブレター”をリリースし、以後、6枚リリースしました。その後、ユニバーサルミュージックに移籍しました。
本作”I'm Alraight"は、移籍後の初アルバムで、韓国国内のアルバムも含め9枚目のスタジオ・アルバムとなります。

なお、現在の彼女の職業は、英語版のWikipediaによると、ミュージシャン、バンドリーダー、教師、女優、ボーカリスト、シンガーソングライター、だそうです。また、テレビ番組の司会者もしているようです。

教師としては、韓国の慶熙大学と上明大学の音楽の教授をしています。
また、本アルバムの11曲中3曲の作詞作曲と4曲の編曲を担当しています。たしかに、ジャズ系のシンガーソングライターといえます。

 

本アルバムのプレイヤー達

本アルバムのプロデュースは、ピアノ/キーボード担当のジョン・ビーズリー(John Beasley)です。

演奏は、次のメンバーです。彼女のアルバムの常連であるギターのチャーリー・ジョン以外は、リズムセクションにジョン・ビーズリーの仲間が参加しています。また、2曲目のトランペットに、デイモン・ブラウン、3曲目のギターにポール・ジャクソン・ジュニアが入っています。

テレオン・ガリー(Ds);Terreon Gully
ベンジャミン・J. シェパード(Bass);Benjamin J.Shepherd
デイモン・ブラウン(Tp);Damon Brown : 02
ポール・ジャクソン・ジュニア(G);Paul Jackson Jr. : 03
チャーリー・ジョン(G);Charlie Jung
ジョン・ビーズリー(p,key);John Beasley

本アルバムは、高い周波数まで音圧が高く、倍音が豊富です。とりわけ、テレオン・ガリーのドラムスのシャープさが印象的です。そして、とても深い音色のバスドラがリズムを支えます。

Wikipediaの文章からはわかりませんが、写真をみると納得できます。
とても丸くて大きい!

ピシッとシンクロした速くて深いパワフルなドラムスが、その巨体から繰り出されてきます。彼は、カナダのマニトバ大学でドラムの教授をしていたこともあります。

また、同じく低域でドラムとシンクロしたリズムを刻み、また時にメロディアスなベースを担当するのが、ニュージーランド出身のベンジャミン・J. シェパード。5歳でドラムスを始め、よりメロディックなリズムを刻みたいということで、7歳でベースを始めました。
その後、カイフォルニア芸術大学(CalArt)で、チャーリー・ヘイデンなどの指導を受けます。ドラムスのピーター・アースキンなどからも高い評価を受けており、LAで今最も忙しく、需要の高いサイドマンの一人と言われています。本作でも彼の高度なテクニックを聴くことができます。

これら強力なリズム・セクションに支えられ、淡々と始まり、そして迫力のある、時にシャウトするウン・サンのボーカルが響きます。英語がとても自然で、適度に抑えた表現が、かえって心に染み渡ります。

収録曲

収録曲を示します。

1. Smoke Gets In Your Eyes 05:56(煙が目にしみる)
2. Heartless 03:28 (ハートレス)
3. Bear Walk 04:29 (ベア・ウォーク
4. Too Far 04:38  (トゥー・ファー)
5. Love Is A Losing Game 05:06 (ラヴ・イズ・ルージング・ゲーム)
6. I’m Alright 04:22 (アイム・オールライト)
7. You And The Night And The Music 03:41 (あなたと夜と音楽と)
8. Forget Regret 05:27 (フォーゲット・リグレット)
9. I Love You More Than You‘ll Ever Know 06:41 (溢れ出る愛を)
10. I Can’t Stand The Rain 05:37 (アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン)
11. Tell Me Why 03:53 (テル・ミー・ホワイ)

各曲のピーク値の周波数特性の特徴

 各曲のピーク値の周波数特性を測定し、その特徴を検討したいと思います。なお、以下記載のある曲と各ピークの確認等については、モニター用のヘッドフォンのSennheizerのHD-660SとSONYのMDR-M1STを用いました。

"Smoke Gets in Your Eyes"のピーク値の連続データの周波数特性の比較

最初に、1曲目の " Smoke Gets in Your Eyes" のピーク値の周波数特性を示します。


     図 1. " Smoke Gets in Your Eyes" のピーク値の周波数特性(Wave Spectra使用)

 

この図では、縦軸横軸を補完しています。縦軸が音圧で、0dB~-80dB、また、横軸が周波数で、20Hz~20kHzとなります。以下同様です。

スタンダード ナンバーがゆったりと、丁寧に流れます。ドラムスも4ビート調で、まずはスタンダードに小手調べといった感じでしょうか。

ただし、音域は案外広く、低域から、高域まで、広い範囲で録音されています。

白い縦軸のカーソルで示したのが約43Hzです。この付近から、右下がりの形状となっており、20kHz でも、-70dB程度の音圧で倍音が録音されています。

 

" Love Is a Losing Game "のピーク値の連続データの周波数特性の比較

次に、5曲目の " Love Is a Losing Game " のピーク値の周波数特性を示します。

  図 2. " Love Is a Losing Game " のピーク値の周波数特性(Wave Spectra使用)

 

本曲では、全体に縦方向の線幅がスリムになっています。広い周波数帯域に渡ってピーク値が連続していることがわかります。また、倍音成分がかなり高い音圧で録音されています。

高域側は、20kHz付近でも-60dBより少し低い程度とかなり高い音圧で、倍音が豊富で立ち上がりの速いキレのいい音が予想されます。

実際聴いてみると、冒頭から、シャープなドラムスが響き渡ります。ドラムスのテレオン・ガリーがピシっと決めています。

 

"  I'm Alright  " のピーク値の連続データの周波数特性について

アルバムタイトル曲でもある6曲目の " I'm Alright " のピーク値の周波数特性を示します。

 図 3. "I'm Alright  " のピーク値の周波数特性(Wave Spectra使用)

 

白いカーソルで示した最低域のピークは約33Hzで、シンセによるC1の音程と思われます。その上のいくつかのピークも同様ですが、太いバスドラとシンクロしています。

約100Hz-1kHzの比較的同じような高さのピークは、主にボーカルとギターのようです。

 

" I Love You More Than You'll Ever Know  " のピーク値の連続データの周波数特性について

次に、アルバム 9曲目、" I Love You More Than You'll Ever Know "のピーク値の連続データの周波数特性を示します。

   図 4. " I Love You More Than You'll Ever Know  " のピーク値の連続データの周波数特性

印象的なギターのフレーズで始まり、比較的シンプルで淡々としたリズムセクションを背景にボーカルの存在感が際立ちます。

ピーク値の周波数特性は、ある意味、本アルバムの典型的な形状となっています。
下は40Hz台から高い音圧で始まり、中域がややフラットで豊か、かつ高域が20kHzまで高い音圧となっており、速い立ち上がりを示しています。

     

Z700W- OMMF4MICAについて

先日、音楽の友社のONTOMO MOOKが9/15付でリリースされました。2022年版マークオーディオ編として、6cmフルレンジユニットのOM-MF4-MICAが特別付録となっています。

Z700W- OMMF4MICAは、同ユニット用に限定販売している音工房Zのスピーカーキットです。また、完成品のZ700WS- OMMF4MICAもあります。

これに同ユニット等を取り付けて試聴してみました。

また、本アルバムがJazz系ということで、Jazz系やクラシック系をゆったりと伸びやかに再生してくれるZ1-LivornoSを比較試聴用として用意しました。

Z700W(S)- OMMF4MICAには、背面にもユニットを取り付けることができます。

今回、ダクト側には、Z700W(S)- OMMF4MICA、背面側には、音工房Zの8センチユニットであるZ-Modena mk2を取り付けてみました。前後は、各々このような外観となります。

前後のユニットの接続は正相としています。これにより、見掛けの能率が向上し、大きな再生音量を得ることができます。また、駆動能力が増すため、より長いバスレフダクトでも駆動が可能となります。そのため、低域側の再生能力も向上します。

 

Z1-Livorno(S)について

今回、比較試聴用に用いたZ1-Livorno(S)は、バスレフ型の2Wayで、背面にテーパーダクトがあります。ユニットには、独自のオリジナルケブラーコーンウーファーZ-Livornoとオリジナル設計のツィータZ-Astiを使っています。

これらをJantzen製部品(完成版)によるシンプルな6dB/octのネットワーク構成で接続しており、活きの良い音を楽しめます。

また、Z501スーパーツィータキットなどとの組み合わせにより、さらにキレのいい低域を得ることもできます。

   
                         Z1-Livorno 

 

   
                                   Z1-LivornoS

 

Z1-Livornoがキット版、Z1-LivornoSが完成版です。

 

Z700W- OMMF4MICAとZ1-LivornoSによる比較試聴結果

今回、3種類のスピーカーで試聴してみました。
①. Z700WS- OMMF4MICA (前面のみにユニットを取り付け。OM-MF4-MICA)
②. Z700WS- OMMF4MICA/Modena(前面にOM-MF4-MICA、背面にZ-Modena mk2)
③.   Z1-LivornoS+Z501(1μF)

なお、1のダクト長さは、60mm。2は、110mmです。各スピーカーを切り替えた時の試聴時の音量は、ほぼ同じになるように、セレクタでセッティングしてあります。

 

比較試聴の結果

Z700WS- OMMF4MICAとZ1-LivornoSの音の傾向は、やや対照的といえるかもしれません。

Z1-LivornoSは、ジャズやクラシックなどをゆったりと伸びやかに、かつ量感のある低域を比較的マイルドに再生してくれます。2Wayではありますが、やや低域が勝った印象を与えます。

一方、Z700WS- OMMF4MICAは、スピーカーユニットのOM-MF4-MICAが30kHz近傍まで、かなり高い音圧で再生する能力があり、かつ15kHz 付近にピークを持っています。また、振動板、ボイスコイルなどの振動系は、一段と軽量化が施されており、スピード感のあるキレのよい高域が特徴です。実際に聴いてみると実際に聴いてみると、高域がスーパーツィーター帯域まで伸びていて好印象です。

そのようなこともあり、今回の試聴用では、Z1-LivornoSにスーパーツィータのZ501を組み合わせて用いました。なお、1μFのコンデンサを直列に接続しています。

例えば、5曲目の " Love Is a Losing Game " は、シャープなドラムスが印象的な録音ですが、そのキレの良さをZ700WS- OMMF4MICAはちゃんと再現してくれます。また、①のシングルユニットは、案外低域が出ている印象です。かつクリアな解像度がいい感じです。

しかし、②のダブルユニットの音と比較すると、音が比較的手前に定位し、やや中低域の厚みが薄いような印象を受けます。

②の音は、深みがあり、なんといいますか落ち着いて音が座っているようです。また、ややエコー感が増しているように聴こえます。余韻が感じられます。定位がシングルに比べて後方にいきます。この部分が後ろから音がでる前後ダブルユニットの最大の特徴で、音源によりマッチするしないがあるのかと思います。

③のZ1-LivornoSは、Z501と組み合わせないと、高域などのシャープさキレの良さという点と音圧で、Z700WS- OMMF4MICAに劣るように聴こえます。ただ、低域側のゆったり感は、勝っており、おちついて聴けます。低域の再生音も、より低い周波数まで伸びているのがわかります。

ボーカルが特に印象的な9曲目の" I Love You More Than You'll Ever Know "では、Z1-LivornoSの深みのある低域の醸し出すしっとりとした雰囲気を聴くことができます。

 

CD情報

アマゾンのリンク先(下記画像をクリック)

I'm Alright/Woong San

 

 

 

 

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