バスレフダクトの長さ

 容積4Lの箱に対して、ダクトはΦ35のテーパー付きダクトを付属しています。こちらのダクトの長さはカット前が約12センチ程度なっております。

 4Lの容積の箱にΦ35のダクトを長さをカットしてバスレフの共振周波数を調整すると
↓のような共振周波数一覧となります。

 ダクト長さを6センチにカットすると89Hz。10センチにカットすると72Hzです。利用するスピーカーユニットやお好みによってダクトの長さは変更していただくかたちになります。ご自身で決めるのが面倒な方向けに目安を書いておこうと思います。↓の値を目安に調整をしてみていただけたらと思います。こちらはサブウーファーなしのフルレンジ1発で使うことが前提です。

 

●マークオーディオ、音工房Z-Modena

6/8センチ ダクト長さ 6センチ(89Hz)

10センチ  ダクト長さ 8センチ(79Hz)

●FOSTEX FEシリーズ

6/8センチ ダクト長さ 6センチ(89Hz)

10センチ  ダクト長さ 5センチ(95Hz)

 ちなみに最も短い5センチで95Hzですが、これより共振周波数を高くしたい場合にひとつアドバイスがあります。方法は付属のダクトを取り外してください。穴があいていますが、こちらが約φ49です。

 φ49で板厚が30mmですので、これでもバスレフダクトになります。この時の共振周波数が150Hzです。さすがに150Hzだと高すぎかと思いますので、ホームセンターで2mm程度のゴムシートを購入していただいて↓の写真のように長さを調整して丸めてテープで止めて挿入してください。


 直径4.9センチの円周は15.4センチです。2mmmのゴムシートをいれると厚み分を引くとほぼ15センチぴったりになります。もう一辺は希望のダクト長さにカットしてください。

 2mmのシートを一周いれると内寸半径が46mmになりますが、この時の共振周波数の一覧は↓のようになります。

 96Hzから140Hzあたりをカバーできますので小口径ユニットのバスレフ共振の周波数はほぼカバーできるかと思います。前回も書きましたが、10センチだと容積不足で低域がでにくいのでサブウーファーなしで行く場合は共振周波数を100Hzあたりまで上げないとバランスがとりにくく
なるかと思います。特にFOSTEXのFEは高めに共振周波数を設定するのがコツとなります。

吸音材の調整

 吸音材は商品には付属しておりませんのでご用意をお願いします。フルレンジ1発で聞く場合は、ダクトから結構高域が漏れてくるので入れたほうが良いです。フロントに配置するダクトよりかは
ソフトですが、やはり入れると高域が違います。ダクト前後位置についてはZ508-Woofer1400の
時に記事をかきましたので↓を見てください

 マルチウエイやサブウーファーを使う場合は他で低域を補えるので、ダクトを塞いで密閉にしたりしてしまったり、吸音材を思い切り詰める方法があります。フルレンジ1発の低域、しかも小口径、しかも小さい容積で低域がでにくい状況です。

 このような場合の吸音材の選択は、フェルト系の吸音材よりミクロンウールのような繊維系の吸音材がおすすめです。フェルトとミクロンウールの使い分けですが、フェルト系は200Hzあたりの下の帯域まで吸音効果があるという点。もうひとつ、フェルト系は重量があるので入れすぎると壁のような働きをして、ボックスの内容積を減少させてしまうという点。

 ミクロンウールは効果が高域中心で、ある程度つめても中域から低域にかけては効果がほとんどないということです。今回のような極小の容積の箱の場合で、高域だけ吸わせたい場合はミクロンウールが最適です。

 入れ方は、ぎゅうぎゅうにつめるのではなく下のようにロール型にまいたミクロンウールがダクトの音の出口を塞がない形がおすすめです。

ミクロンウール
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