Top Of The World

曲の概要

 Top of The Worldは、カーペンターズの有名なヒットナンバーです。1972年に発表され、1973年にビルボードでシングル盤が1位をとりました。初出アルバムは、”A Song for You"になります。

 その後、日本の教科書(音楽、英語)のいくつかに採用されてもいるようです。

 カレン・カーペンターの軽やかで、かつゆったりとした印象を与えるボーカルが安らぎを与えてくれる名曲と言えるでしょう。

 オーディオファンにも愛されているソースですが、はたしてスピーカーによる違いは
どのようにでるのでしょうか?

本曲のピーク値の周波数特性の特徴

 本曲の全曲のピーク値の周波数特性を下図に示します。
縦軸は、dB(デシベル)単位の出力で、上が0dBで、下が-80dBとしています。
また、横軸は周波数で、対数目盛となっており、一番左端が、20Hzで、緑の目盛りは、10kHzが記載されており、実線の枠で囲まれた一番右側の点線は、20kHzとなっています。


図  Top of The World全曲のピーク値の周波数特性

 本曲のピーク値の周波数特性を見てみると、割合広帯域という印象で、ピーク値の値も平均して高い値を示しています。全体としては、左側、つまり低域の方がピーク値の値が高く、聴覚の音感特性で、低域の方が感度が低いのを補正するような傾向となっています。

 ただし、高域については、10kHz付近で、既にー40dBですので、あまり高い音圧は入っていません。超高域では、16kHz以上で、-60dB以下となっていきますので、あまり影響力を持ってはいないようです。

 改めて低域からみてみると、全曲を通してリズムを刻んでいるベースの音が、約65Hzと75Hzの2つが特に高い頻度で常に現れます。これは、C2とD2#にほぼ相当します。さらに、118Hzぐらいまでの領域で、全曲に渡ってベースがリズムを刻み続けます。

 中高域では、約200Hzから1kHz付近あたりのボーカルの基音と、さらにその上の約8kHzぐらいまでがボーカルの倍音として入っています。特に6.2kHz付近に見られるピークは、サ行の音の発声の時に記録されています。リアルタイムで見た時に、ボーカルとともに記録されている高域の倍音成分が豊かなのがわかります。このあたりが、カレン・カーペンターの声質の特徴の一つとも言えるかもしれません。また、10.9kHzにも小さなピークが見られますが、これは、ハイハットの倍音となっています。その上の17kHz以上でのピークは、パーカッション系と、ボーカルのサ行の発声時に記録されています。

 以上を総括すると、約65Hz以上118Hz程度の領域をひとかたまりとして、この部分の再生ができれば、この曲のリズムセクションの低域の再生が可能です。

 つまり、低音がリズミカルに出ていることを感じさせます。

 この全曲を通して流れるベース音が、曲全体の心理的な安定感を生み出していると思われます。読経の木魚のような効果です。

 また、150Hzから、11kHz程度までの再生能力があれば、ボーカルの再生には充分なようです。超高域も、約16kHz以上では、パーカッション系の倍音成分などを除けば、ー60dB以下に急峻に下がっていくので、この領域の再生能力の出番はあまりなさそうにも見えます。

 どうやら、スーパーウーファーやスーパーツイータは特には必要ないように思われます。

 結果的に、ベースのリズムとカレン・カーペンターのボーカルとが前面に出るような音圧の形状になっているように見えます。

Top of The World の試聴

Z701-Modena (V5)での試聴


写真   Z701-Modena (V5)

 

 比較試聴としては、Z800-FW168HRS+Z505Trento、Z1000-FE103A、Z1-Livorno+Z501などで行いました。

 もちろん、それぞれの持ち味があります。特に、Z1000-FE103Aの元気な中域によるボーカルとよく響く低域のベースは魅力的でした。

 ただ,コストパフォーマンスを考慮すると、Z701-Modena (V5)の音は出色と言えます。低域のベースは、ボリューム感をもってきちんと再生し、かつボーカルもナチュラルです。140Hz付近のディップが、箱による低域とユニットの中低域をうまく分離してくれているのかもしれません。レンジが広くないからか、意外と上位のスピーカーとの差を感じさせない鳴りっぷりでした。

 Z701は、60Hz以上のバスドラやベースによる低音部とボーカル重視の音作りのポップス系の再生には、ぴったりなのかもしれません。

比較試聴に用いた製品の紹介

今回の比較試聴に用いた製品を、紹介します。

1.  Z701-Modena (V5)
https://otokoubouz.com/z700/701modena.html

2.  Z-1-Livorno (S)
https://otokoubouz.com/z1/livorno.html

3.  Z501(スーパーツイーター)(C=0.82μFにキャパシタを変更)
https://otokoubouz.com/z500/501.html

4.  Z800-FW168HR 
https://otokoubouz.com/z800/fw168hr.html

5. Z505T-trento
https://otokoubouz.com/z500/505trento.html

 

CD情報

 

人気記事一覧