Soundgenicの概要

 

はじめに

CDからリッピングしたファイルや、音楽サイトからダウンロードしたWAVやFLACなどのファイルの量が増えてきたため、その管理と再生のために、ネットワークオーディオサーバー(Network Audio Server)を導入することにしました。

Network Audio Serverとして、I/OデータのSoundgenicを選定しました。

本ブログは、その設置、接続、そして音楽再生の手順についての備忘録です。

 

Soundgenic について

今回NAS(Network Audio Server)として導入したのは、「Soundgenic」 (HDL-RA2HF/E)という型番です。
これは、2TBのHDDの通常モデルで、/Eは、LANケーブルが付属せず、エコパッケージとなっている省パッケージ版です。
Soundgenicは、ハードディスク(またはSSD)内蔵のエントリー向けネットワークオーディオサーバー、という位置づけで、本機にUSB-DACをUSB経由で接続して組み合わせる事で、ネットワークオーディオプレーヤー機能を持ったサーバーとして機能します。
ハード的には、ファイル管理などの専用アプリが内蔵した専用コンピュータで、それにネットワーク接続用のLAN端子と、DAC接続用のUSB端子、また、外付けのHDDやSSDを接続するためのUSB端子がついている機器といえます。ディスプレイとコントロール操作機能は、iOS機器や、android機器で行うわけです。
主な機能としては、音楽を取り込む、音楽を聴く、DAP(Digital Audio Player)用のサーバーにする、外部HDD/SSDにデータのバックアップをとる、などがあります。
特に、音楽を取り込む音源として、ネット配信、USBストレージ、パソコン、CDリッピング(PC不要)などに広く対応しているのが特徴といえます。

fidata Music App

Soundgenicのアドバンテージとして挙げられるのが、I/Oデータの高級オーディオブランド「fidata」用に開発されたコントロールアプリ「fidata Music App」に対応する、という点です。
このfidata Music Appは、iOSとandroidOSの両方に対応しています。
例えば、iPad上のfidata Music Appで、Soundgenicの音楽データを編集して演奏させる、といったことができます。
また、本アプリは、音楽出版社の「CDジャーナル」データベースとリンクしています。それによって、アーティスト情報やアルバム情報、アーティストのディスコグラフィーや最新ニュースを表示することが可能です。これが最もユニークかつアドバンテージな点といえるかと思います。

つまり、このデータベースにバックグラウンドで接続されていることで、これらの情報により、各楽曲ファイルが自動的に様々に分類されて表示されます。
実際に、起動してみると、2021年4月の時点では、通常のフォルダ単位での表示に加え、次のような17種類の項目毎に自動的に分類されていました。
1・最近追加されて項目
2・アーティスト
3・アーティストインデックス
4・アルバム
5・アルバムインデックス
6・作曲者
7・フォーマット(WAV、FLACなどの仕様毎に分類)
8・年代
9・アーティスト/アルバム
10・ジャンル/アルバム
11・ジャンル/アーティスト/アルバム
12・ジャンル/楽曲
13・プレイリスト
14・パーソナルレーティング
15・全てのミュージック
16・タイトルインデックス
17・ランキング
このあたりの分類が自動的に行われるのは、楽曲の数が多くなるほど便利さを実感できるかと思います。Roonなどと同じようなコンセプトといえます。
これらの情報の精度や、分類方法などは、今後のバージョンアップにより変わる可能性があると思われます。

Soundgenicの外観について

外観のレビュー

前面パネル

右下の緑のランプが、通常はON(緑)、OFF(消灯)ですが、立ち上げ時と電源オフの時に、緑のランプがブリンクして、起動とシャットダウンの遷移状態であることを知らせます。

底面側

小さな半球状のゴム製インシュレーターが4つついています。

 

接続端子について

フロントパネル 

前面には端子はありません。

リアパネル

左から順番に記載します。

1. 電源端子 ;付属のACアダプター用です

2. LAN端子(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T);Diretta方式のLAN DAC再生に対応

3. USB2.0  cf. USB-DACは、3,4,どちらのポートでもよい

4. USB2.0/3.0(USB3.1Gen1)  cf. 外付けのHDDやSSDは、より高速なこちらを用いた方がいいと思われます

5. PowerSW 電源端子に電源を接続すると自動的にSWがONとなる。1秒長押しでOff。
  Offの時に、このボタンを押すとONとなる。起動時はフロント側のLEDが点滅する。

 

 

楽曲の取り込みについて

WindowsPCからのファイルコピー                  

Windows10のPCから、WAVやFLACなどの楽曲ファイルをSoundgenicにコピーする方法を示します。コピー元のWindowsPCとコピー先のSoundgenicとが同一のネット内にあることが前提です。

1. 事前に、WinPCに「LAN DISKコネクト」をインストールする
https://www.iodata.jp/lib/product/l/5160.htm

2. デスクトップ上に、LAN DISK  アイコンが表示される

3. 次の順で、クリック LAN DISK>RA-XXXXXX>contents

4. PC内の楽曲ファイルをフォルダー単位で上記contentsフォルダーにコピーする

その他

  1.    e-ONKYOなどの音楽配信サイトから直接ダウンロード可能
  2.  USB接続したCD読み込み用の機器(BD/DVDドライブなど)から直接CDリッピング可能
  3.  USBメモリー(機器)からのインポートが可能

楽曲の再生と機器との接続

機器の接続

Soundgenicを上記のように接続することで、ネットワークオーディオプレイヤーとして用いることが出来ます。

 

1. LAN端子にWiFiルーターを接続する → WiFi経由でiPadと接続する

2. USB-DACをUSB端子(どちらでもよい)に接続する
 今回は、GustardのX16を用いました。これは、Soundgenicのホームページの動作確認機種リストには載っていませんが、ちゃんと動作しました。X-MOS社のUSBコントローラが使われているからかもしれません。

3. USB-DACのプリアウトから、アンプへ出力する
① オーディオアンプ → スピーカー
② ヘッドホンアンプ → ヘッドホン

 

楽曲リストの作成

楽曲の再生は、iOS機器やandroid機器にインストールした「fidata Music App」で行います。
以下の説明は、iPadでの操作例です。

なお、対応するファイル形式は以下となります。

  • wav、mp3、wma、m4a、m4b、ogg、flac、aac、mp2、ac3、mpa、aif、aiffdff、dsf

基本的な考え方は、左側に表示されるサーバーエリアのフォルダをクリックしていき、ファイル単位にして、再生したいファイルを選び、右側のプレイリストエリアにファイルリストを作成していきます。再生の動作は、プレイリストエリアにて行います。

fidata Music App

音楽ファイルを選択の際、右側の右上の4つのアイコンを選ぶことで、下記の機能を選べます。

楽曲の登録ルールを変える方法
(new):タップした楽曲を再生します。他の楽曲はプレイリストから削除します。
     (楽曲リストで選んで再生する操作感)
(now):タップした楽曲を、プレイリストの最後に登録します。 
     また、登録した楽曲を再生します。
(next):タップした楽曲を、プレイリストの現在再生中の楽曲の次に登録します。
(later):タップした楽曲を、プレイリストの最後に登録します。(初期値)

プレイリストの作成は、この4つのアイコンの動作を組み合わせて容易に作成することができました。また、新たなプレイリストを、まずは一旦保存し、後でファイル名を付け加えることでファイル名管理も容易に行うことができました。

再生のためには、プレイリストの作成と編集がポイントとなりますので、これらが容易にできることは使いやすさに直結します。

 

iPad操作での注意点

なお、本アプリの動作中は、iPadを本アプリの専用とすることが必要なようです。

他のアプリを動かして、本アプリに戻すと、一旦サーバーとしてのSoundgenicを見失います。
場合によっては、そのまま再接続できない場合があるようです。

その場合は、Soundgenicをリスタートさせると復帰しました。

 

楽曲の再生

ヘッドホンでの再生

USB-DACのプリアンプ出力をヘッドホンアンプに接続してヘッドホンで再生します。

 

スピーカーでの再生

USB-DACのプリアンプ出力をオーディオアンプに接続してスピーカーで再生します。

まとめ

ネットワークオーディオサーバー(Network Audio Server)である、I/OデータのSoundgenicのレビューを行いました。

Soundgenicをの設置、接続、そして音楽再生の手順を実際に行い、各動作を検証してみました。

Soundgenicの動作のためには、コントローラとして、iOS機器または、android機器が必要です。
これらの機器と接続するためには、インターネットに接続された同一のネットワーク環境にそれぞれが接続されていることが前提となります。

また、Soundgenicに保存されたデジタルの楽曲ファイルを、アナログに変換するため、USB-DACもしくは、LAN-DACが必要です。

今回の検証には、コントローラとしてiPadを用いました。また、DACには、USB-DACとしてGustardのX16を用いました。本DACは、Soundgenicの動作確認リストには載っていませんが、問題なく動作しました。

コントロールアプリである「fidata Music App」をiPadで動作させましたが、インターネットに接続された同一のネットワーク環境であれば、動作します。

ただし、途中でiPadを他のアプリで動作させると、サーバーを見失いますので、Soundgenicを動作させる間は、iPadを専用機として用いることが必須のようです。普段マルチタスク操作になれているため、これは注意が必要です。

本アプリのファイル操作は、慣れれば容易に感じます。使い勝手はいいように思われました。

また、CDジャーナルのデータベースとリンクした情報提供と、自動的に行われるデータ管理は、日本のアプリとしては出色と思われます。今後、操作性と安定性の一層の向上を期待したいと思います。

人気記事一覧