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吸音材の量の増量について
Z508-Woofer1400には標準で吸音材が付属しております。写真のように2つの部屋の壁の前後にフェルト系の吸音材がセットしていただくことになっています。
これだけでのフェルトでもそこそこ重量がありますが、吸音材の量を増やし方と音の傾向をお伝えします。(今日の方法を実施したい方はamazonでミクロンウールをご購入の上お試しください)吸音材の量はバスレフ、密閉、背面開口と全てのパターンで異なりますが今日は最も利用想定が多いバスレフの場合についてになります。
私もこれまで作ってきた中型のマルチウエイや、バックロードホーン、小口径フルレンジなどで吸音材調整は散々やってきましたが吸音処理による音の変化を最も大きく受けるのが今回の大型ウーファーの2wayとわかりました。大袈裟に思われるかもしれませんがATTの数値を1~2dB変えたぐらいの変化が普通にでます。
多分、大容積の箱は必然的にダクトの開口面積が大きくなるから、漏れも大きくなり、結果的に箱の中にいれる吸音材の影響を大きく受けるのではないかと思います。
Z508-Woofer1400への内部吸音材の追加方法
吸音材を追加する目的は、ダクトからでてくる高域の量を減らすことになります。しかし、この高域も全体の音の一部ですからゼロを目指せば必ずしも良いというわけではありません。ダクトからでてくる高域は迫力や切れ感、生音感のような要素でありますが、時には付帯音、定位をぼやかす原因にもなります。
要はお好みのバランスをご自身で調整してご利用いただけたらと思います。
それでは早速調整方法を見てゆきます。Z508-Woofer1400は↓の写真のように、真ん中に4つの四角い穴があいた補強板がいれてあります。
この補強板の上に、ミクロンウール又はフェルトを載せてください。↓の写真では2枚の載せています。
寸法は380*450mmにカットして、四隅を20mm角くらいに落とすと隙間なく入ります。
こうすることで、ユニットがある上部のセルを通過する音は吸音材のフィルターを通らないと下部のセルにいけないので高域は減衰します。
この吸音材の厚みを変えることで高域の調整が可能です。簡単ですね。注意点はここではミクロンウールを使っていますが、付属の「フェルト」は中低域にも効いてしまって低域が弱くなる恐れがあるので、このような使い方をする時はミクロンウールがおすすめです。
私個人はミクロンウールを1枚たけ置いて利用するのがシステムにマッチするのでおすすめでした。高域がまろやかになりながら、勢いも良い素晴らしい音でした。3枚以上置くとミクロンウールと言えども中域に効いてしまう感じがします。かなり大人しい音になります。仕切板に置く量は2枚程度にして、さらに増やしたい場合は別の場所に設置すると良いでしょう。
今日の吸音材追加は特にフロントダクトをご利用の方は、特に効果が大きくなるかと思います。次回は背面開口箱のセッティング方法になります。