Z508-Woofer1400 + Z503-Woodhorn1  バスレフダクトのfd調整方法

 前回まで、ダクトをフロントに置くか、リヤに置くかの話をしてきましたが、今日はダクトのFd調整の話です。Z508-Woofer1400はφ100のテーパー付きのダクトが左右用に4本入っています。

Z508-Woofer1400
https://otokoubouz.biz/shopdetail/000000000396

 Z508-Woofer1400は片chに2本のダクトが標準でついてきますので片方のダクトを塞
いだり、カットをすることで23Hzから47Hzあたりの広い周波数に対応することができ
ます。

 購入者様向けの内容ですがダクト2本を使ったボックスの調整は基本同じ感じになりますので自作されている方や2本ダクトの調整を知りたい方は参考にしてみてください。ダクトの嵌合が硬かったり柔らかかったりした場合の対処方法や、キレイに鋸でカッとする方法も最後に動画を掲載しています。こちらの記事は写真とグラフが多いのでブログにも同じものを掲載していますので購入者様はチューニング時に見直してみてください。

 バフルのセミオーダーをご利用していただければ、ダクトの位置を変更することやご自身で自作した大きなダクトをつけることもできますのでご検討ください。なお、本文で利用しているテーパー付きダクトとダクトを塞ぐためのバスレフダクト調整袋はAmazonで販売しています。誤って短くしすぎてしまった場合や、ダクト1本を塞ぎたい時にご利用ください。

テーパー付バスレフダクト
https://www.amazon.co.jp/dp/B09FPPQ8XZ?ref=myi_title_dp&th=1
バスレフダクト調整袋
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C3GZ5BJM?ref=myi_title_dp&th=1

※テーパー付きダクトは直径が場所によって変わりまして、厳密にはバスレフの計算式が適用できないので直径を平均値であるφ95で計算しています。

ダクト2本利用時の周波数


↑の表をご覧ください。

 こちらはダクトを標準のまま、2本つけた場合の計算式でダクトを5センチから20センチの長さの時の共振周波数を示しています。ダクトの長さは2本同じ長さにカットした場合です。カットせずにそのままつけると、長さは20センチですので共振周波数は約31Hzにな
ります。

 30センチでも、38センチでもこのくらいでマッチしておりますのでまずはカットせずに聞いてみて低音量感が少ない場合は共振周波数を変化させてみてください。共振周波数を上げる時は、ダクトの長さを短くする必要があるのでダクトを鋸でカットします。キレイにカットする方法等は最後に動画で紹介しています。

 ダクトは2本の長さを同じにカットした場合の共振周波数がうえの表に掲載しています。片方だけではなく両方同じ長さにカットしてご利用ください。

20センチのままで31Hz
15センチにカットで34Hz、
10センチにカットで39Hzです。

 利用するのはだいたいこのあたりになるかと思います。ダクトの長さは5センチまで書いていますが、テーパー付きで5センチだと↓の写真のようにかなり短くなります。

 最後のテーパーが大きいのでバスレフとしての動作もあやしい感じになってきますので最短で5センチ以下にするのはおすすめしません。

ダクト1本利用時の周波数

 ダクトの共振周波数を上げるには、ダクトの直径を大きくするか、ダクトを短くカットする必要があります。これは結構面倒なのですが、逆にダクトの共振周波数を下げるのはダクトの直径を小さくすれば良いです。

 2本のダクトの内側にゴムシートを貼っていっても良いのですが、面倒なので1本のダクトを完全に塞いでしまえば共振を下げることができます。

 ↓のグラフは片方1本のダクトを塞いでしまって、1本だけの長さを変えた場合の共振
周波数の一覧です。

 片方を塞ぐとだいたいですが10Hzぐらい下で共振することになります。

 2本を20センチで使うと約31Hzで、1本を塞ぐと22Hzあたりになってしまいます。これだと低すぎるかと思います。ダクトを塞ぐ方法はバスレダクトを外してしまってその部分にベニヤ等をビス止めしてしまう方法もあります。

 フロントダクトで見栄えがきになる方は弊社で販売している↓の商品をご利用くだ
さい。こちらを詰めていただければ、空気漏れなくダクト1本を潰すことができます。
2本詰めれば密閉状態になります。

バスレフダクト調整袋
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ダクトの嵌合が硬い時、柔らかい時

 テーパー付きダクトは長さが最大20センチありますが、テーパーのお陰でバスレフ特有の癖がでにくい設計となっています。ただ、こちらのダクト弱点がひとつございましてはめあいが結構シビアなのです。穴を大きくすると、すぐに緩くなり、小さくすると叩かないと入らなくなるのです。今回のZ508-Woofer1400は集成材で収縮がベニヤよりも大きいので、ぴったりはめるのがさらに難しいのです。

 対処方法として、嵌合がゆるい場合は↓の写真のようにマスキングテープをギザギザの部分にちょうどよい硬さになるまで巻いてご利用ください。

 嵌合が硬すぎる場合は、↓の写真のようにダクトのギザギザ部分を軽くサンドペーパーで削ってご利用ください。

ダクトのカット方法(動画)

 テーパー付きダクトをカットするときはカットする部分を予めマスキングテープを貼ってください。大きいダクトはクランプで2箇所固定するとキレイに切れます。普通の鋸で大丈夫です。キレイにカットできたら、軽くサンドペーパーをあててください。ダクトのカット実演動画は↓です。

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