当初Z508-Woofer1400はZ503-Woodhorn1の専用ウーファーとして70Lの箱をキット化して販売しようと思っていました。しかし、大型ボックスの38センチウーファーの評価が高かった点とこのクラスの大型箱を複数ラインナップにもつのは難しいという理由から140Lという大きな箱1つに絞る決断をいたしました。
この箱はバフル・背板をセミオーダーメイド方式により38センチから20センチ*2発ぐらいまで口径を変えることができるというのを一つのポイントになっています。取り付けは鬼目とボルトのため、簡単に後々の変更が可能です。背板を変えられるのは、ダクトの前後を変更することができるためです。
このクラスの箱を使われる方は中級者以上の方が多いと思いましたので、少々値段が高くなってもカスタマイズができる形が良いかと思いそのようにいたしました。バフル・背板の単体のセミオーダーメイド販売ページはZ508をご購入された方限定になりますがご希望の方はリンクをお伝えしますのでメールください(取説にも書いています)
バフルと背板のセミオーダーは、Z508-woofer1400がもし販売終了した場合も5年間は継続したいと思います。(納期は3ヶ月ほどになります)
Z508-Woofer1400の利用範囲はとてつもなく広いのですが、シリーズで書いていくのは1インチのウッドホーンZ503-Woodhorn1と合わせて使った場合の使いこなしテクニックになります。
30センチと38センチウーファーの使い分け
こちら最終的には好みで決めるしかない話なのですが、箱を作り込んだ後のレビューを書いてみたいと思います。視聴会でも意見が分かれているところなのでお客様の視聴会レビューも参考にしてみてください。
試聴会のレビューページ
これまで、30センチと38センチの比較は箱の容積や試作箱だったため素材も違っていましたが、今日の比較はZ508-Woofer1400という容積が同じ箱を4台並べての比較です。視聴会では↓のような写真で2つを比較して行いました。
こちらのスピーカーシステム箱は同じ。ドライバー(SB-AUDIENCE BIANCO-44CD-PK )も同じ。ウーファーは一方が38センチがJBL2231A。もう一方の30センチがDayton AudioDSA315-8です。ネットワークとダクトは変えております。ネットワークとダクト情報等は今後使いこなしページにブログに上げたいと思います。バーチ補強と吸音材が効いているからか低域が引き締まりと響きの良さが両立しています。
箱をまともに作り込んだことと、ネットワークを詰めてみますと30センチと38センチの差はだいぶ埋まってきた感じで、好みによる差なのかなという程度になってきました。あえて違いを申しますと、30センチのほうが普通のダイレクトラジエター型スピーカーを使っていた方も比較的違和感がなく使えるような汎用性がある音。
38センチの良さは音が広い面の塊で迫ってくる迫力、ピアノやティンパニー、グランカッサといった巨大な楽器の音像再現などです。スピード感と切れ感は現状の金属振動板の30センチでも38センチより上に思いますが、紙系を使えばさらにスピード感とキレ感はよくなるかもしれません。
紙系はなかなか1KHzあたりをネットワークで切れずに、高域の繋がりの観点でDSA315-8が推奨になりました。38センチのほうが特化された特定の音源に向いていて、30センチのがオールラウンド系かなと。
ちなみに、この38センチのデメリットを克服する手段となるのが25センチ2発や30センチ2発となるかと思いますが、これらもバフルを変えればできるのでいずれ実験してレビューしたいと思います。Z508-Woofer1400はバフルカスタマイズでダブルウーファーも可能です。視聴会ではバスレフダクトを背面に揃えましたが、ダクト前・後ろパターンの音の違いも書いてゆこうと思います。
Z503-Woodhorn1
https://otokoubouz.com/z500/503woodhorn.html
Z508-Woofer1400
https://otokoubouz.biz/shopdetail/000000000396