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スーパーツィーターの利用について
コンプレッションドライバーは構造上振動板の前にイコライザーがあるためと思いますが、10KHz以上はだら下がりな特性になるのが普通のようです。
↓は以前にコンプレッションドライバーを一斉測定した時の記事です。ドライバーは10KHzから上は期待できません。
10KHzより上の部分だけ見ると20センチのフルレンジのような落ち方をしています。
そのため、スーパーツィーターをつけると効果が一聴してわかります。視聴会でもZ502のあり・なしで音は大きく変わるのをお客様に体感していただきました。ホーンスピーカーを利用されている写真をWEB上で見かけると良くスーパーツィーターをウッドホーンの上にのせているのを見かけたことがありましたが理由がよくわかりました。
コンプレッションドライバーとホーンを合わせると110dB程度になりますが、ここからATTで-15dBすると95dB程度になります。
弊社の商品ですと、Z501では能率的にマッチせずZ502が必要になります。(チャネル
デバイダー利用でしたらZ501も可能)
https://otokoubouz.biz/shopdetail/000000000333
Z502を利用の場合、ATTの減衰量は当然利用するスピーカーにより異なりますが、-6dB程度になるかと思います。FOSTEXのホーンツィーターは高能率なのでT90A以上のものでしたら可能かと思います。
FOSTEXのホーンツィーターの場合、ネットワークは12dB/oct以上の急峻なものとATTを併用しないと高域がウッドホーン帯域と被ってしまうかもしれません。
高域の調整はスーパーツィーターのATTと、コンプレッションドライバーのATTを同時に行うことでベストな高域量を調整してください。
スピーカーにキャスターをつけることについて
Z508-Woofer1400のスピーカー底面にはキャスターを取り付けることができる木材が入っています。キャスター自体はご自身でご購入いただいて取り付けていただくかたちになります。
ここにはキャスターを取り付けずに、インシュレーターや高さ調整のアジャスターをつけることもできます。もちろん何もつけないのも自由です。
インシュレーターやスパイクをつける場合は、深さを調整するめに厚めの木材を貼ってご利用いただく必要があります。Z508-Woofer1400に限らず、私は一人で動かすのが難しいスピーカーにはキャスターを取り付けることが多いです。
これを仕事上SPの移動が多いこともありますが、それよりセッティングのし易さが格段に上がることが大きいです。ハイエンドスピーカーでキャスターがついいるものなど皆無で、専用のインシュレーターが付属している場合も多いと思います。
スピーカーのセッティング位置はとてつもなく大事ですのでもし私が300万のハイエンドスピーカーを買ったら台車2台を買ってスピーカーをその上にのせセッティング位置決めをするだろうと思います。
位置決めを徹底的にやって終わったらキャスターを外してインシュレーターやスパイクをつけるのが一番良いかもしれません。私の場合そうする前に次のスピーカーを作ることになってしまいます(笑)のでインシュレーターセットする暇がありません。
「キャスターなんか邪道」と思われる方もいるかとは思いますが、スピーカーセッティングを自由に動かせることで得られるメリットはデメリットを確実に上回ると思っています。
ちなみに、インシュレーターはがたつきを抑える目的と床とのべた置きによる振動を抑えるのに一定の効果はありますが、決してお金をかければ音が良くなるとかいう話ではないです。
ルックス重視で高級な商品を使うのは良いかもしれませんが、音質的にはお金をかければかけるほど音が良くなるものではありません。