目次
1インチホーンの2wayネットワークについて
大型ウーファーと、1インチドライバーとホーンの2wayは今回大山も初のチャレンジとなりました。30センチと38センチウーファー用のボックスを試作しまして、組み合わせて聞いてみました。ネットワークは最初、弊社のネットワークの簡易交換ボックスでいろいろ試験をしました。
2インチドライバーはクロスが下げられますので、使い方の幅がいろいろ考えられるようですが1インチですと結構やれることが限られてきます。使いこなしの7のブログリンクを見ていただくと、コンプレッションドライバーと弊社のウッドホーンをあわせた時の測定値をみることができます。
ドライバーによって特性の違いはあるにせよ、だいたい2KHzより上が比較的フラットで600~2000Hzは結構盛り上がっている特性が多いのがわかると思います。
1インチのホーンでも600Hzあたりまで音は全然出てはいるのですが、このあたりまでクロスを落とすと高域の盛り上がりが大きすぎてウーファーのクロスをさげても音のバランスがめちゃくちゃで聞くに耐えない音になります。
1.5KHzあたりにクロスをもつこのシステムを聞くとウーファーからでてくる高域が多いので、ピアノやウッドベースはまだ良いのですが、ボーカル音源などでは口の大きさがかなり気になります。そのため、なんとかしてクロスを下にもってゆきたいという気持ちになります。
ウッドホーンを工夫すれば600~1KHz帯域を落とせるかと思ったのですが、短いホーンとかいろいろ試してみましたが単に凸凹を増やすだけでどうしようもありませんでした。Z503-Woodhorn1はこれれでもこの盛り上がってほしくないない帯域を少なくする設計になっています。
つまり、ドライバー&ホーンを1.5~2KHzあたりから12dB/octで落とすのが決まってしまうので、あとできることはかなり限られています。
(1)ウーファーに12dB/octより急峻なネットワークを使う
この方法はお客様がメールで教えてくれたのですが、パイオニアのexclusiveで採用されておられたようです。18dB/octぐらいならまでやれますが、それ以上はやる気がおきないのでデジタルデバイダーの出番になります。
(2)ウーファーとツィーターの接続の正相・逆相を変更して調整。ウーファーとホーンの位置調整。
位相の変化で高域の凸凹の位置が変わり聞きやすい音になる可能性はあります。組み合わせるウーファーやドライバーによって変わってきますので、個別のユニットでの利用例を本シリーズの最後にお伝えしたいと思います。
(3)ウーファーやドライバーの素性の良いものを選ぶ
ウーファー、ドライバーの組み合わせになりますが素性の良いものを組み合わせることがやはりネットワークの無理矢理あわせるものと違って良いかと思います。
次回、
デジタルチャネルデバイダーを使ったネットワークのレビューを書きます。その後に、システム例をいくつか書いて一旦Z503-Woodhorn1の使いこなしメールは終了としたいと思います。
お客様から教えていただいた、おすすめ1インチドライバー
たくさんのお客様から1インチドライバーのお勧め情報を頂戴しました。特に票をいただいたのが次の3機種でした。
●Radian 475PB-8
●coral M-100
●JBL LE85
今回はテストしませんがでいつか日を改めて入手できたらやってみたいと思います。
Z503-Woodhorn1
https://otokoubouz.com/z500/503woodhorn.html