Z503に使う 38センチ、30センチウーファーランキング

Z503-Woodhorn1
https://otokoubouz.com/z500/503woodhorn.html

前回は30センチと38センチのウーファーの選択について書きました。

 本日は音工房で購入した30センチ、38センチウーファーの具体的な製品名をあげて、コスパと評価について書いてみたいと思います。ウーファーというと普通は低域の良し悪しかと思われるかもしれませんが、1KHzあたりでクロスをとる2WAYのウーファーは「高域」が全体の音を判断するうえで大変重要になってきます。あるウーファーだと高域が綺麗にホーンとつながってくれるのに、別のウーファーだと刺々しいということが普通におこります。低域の切れ感と伸び、高域のつながりを元に評価しています。

 1インチホーンの2wayはクロスが高いのでウーファーから高域が多くでてしまう問題はネットワークを急スロープにしたり、デジタルデバイダーを使うことで改善する可能性は大きいです。ネットワーク部分でウーファーの高域部分の評価はひっくり返ることもあると思いますが、、、本日は極普通のウーファー12dB/oct、コンプレッションドライバー12dB/octで比較してのテスト結果になります。

30センチウーファーランキング

3つのユニットを今回はテストしました。

(1)DAYTON AUDIO DS315-8

(2)DAYTON AUDIO DSA315-8

(3) FOSTEX FW305

 こちらは結論を先に書きますと(2)のデイトンオーディオのDSA315-8という機種の音が総合的にベストでした。金属振動板のウーファーです。低域は38センチには及びませんが下まで良くのび切れ感も良い。特筆するのはドライバー(利用したのはJBL2420)ととても綺麗に繋がるところが良かったです。ホーンとの繋がりに関しては38センチも含めた全ウーファーの中でベストかと思いました。

 今回はドライバーをJBLの2420に固定してます。他のドライバーとのテストは今回以降にお伝えしますが、おそらく他のドライバーでもDSA315-8の繋がりはよいと予想します。

 スペック表をみてわかったのですが、DSA315-8は1~2KHzは落ち込んでいて、4KHzにピークがある感じです。他の2つのユニットは逆に1~2KHzが盛り上がっています。ご自身でウーファーを選択される場合は1~2KHzに山が大きくなく可能なら凹んでる周波数特性のウーファーが使いやすくなるかと思います。

 1インチウッドホーンはどのホーンを使ってもここの1~2KHz帯域がもりあがるので、ホーン設計時に盛り上がりを大きくならないように工夫したのがZ503-woodhorn1になります。

 しかし、ここはウーファーユニット、コンプレッションドライバー、ネットワーク、吸音材などすべて良質なものをチョイスして組み合わせでバランスをとる必要があると思いました。

 

38センチウーファーランキング

こちらは ↓の3機種を比較テストしました。

(1)JBL 2231A

(2)TAD TL-1601a

(3)DAYTON AUDIO PN395-8

 こちらは以前に簡単にレビューを書いたのですが、弊社のウッドホーンが試作版でテストしていましたので実際にZ503-Woodhorn1をつけて再度音の比較をしてみました。ウーファー内に吸音材をいれたりホーンも前回テストでは試作版でしたので、多少評価が変わっております。

 こちらの38センチのウーファーの評価はJBLとTADが中古で結構の年代ものです。両者ともアルニコマグネットのため減磁による性能低下も考えられます。JBLは前オーナーがエッジの張替えまでされています。唯一DAYTONのPN395-8だけが新品です。

 以上のように38センチの3つのウーファーは比較の前提条件が整っていないという点をまずはご了承ください。前回は(2)のTADがベストと書いたと思いますが、改めて比較してみると、コスパ等を総合的に考えると(3)のDAYTONがベストいう印象がありました。

 30センチに比べると、すんなりベストは決めにくく、差はありますが好みの範疇で極端には大きくないと思いました。

まず、
 (1)のJBLは前オーナーがエッジを貼り変えているからか、アルニコの減磁かわかりませんがローエンドだけは良くでますがミッドバス少なく切れが弱く感じました。年代ものになるとどうしても個体差の影響が大きくて正しい評価が難しくなってきますので、ここで書いた評価がJBL2420の新品評価とは違うことを繰り返し書いておきたいと思います。アルニコマグネットを再着磁等すれば変わるかもしれませんが、ローエンドはよくでるのですが制動感が弱めな感じです。3つのユニットの中では最も下まで伸びていますが若干尾を引くようなローエンドです。ただ、高域はさほどうるさくなくホーンとつながってくれます。

 (2)のTADは再度聞き直してみると、ローエンドは良くでるのですがワンテンポ遅れ感がある感じで、やはりスパッと切れの良い低域とは違いました。思ったよりか高域が多めにでているので少々うるさく感じました。この高域の部分が低域よりマイナスかと思いました。

 (3)のDAYTONですが、以前テストしたときはミッドバス多めのローエンド少なめと感じておりました。少しエージングをしたからかわかりませんが、ミッドバスが一番多いのは同じですが、ローエンドが以前より改善しました。最も切れがあって38センチの特徴である「とろ~ん」とした感じが前の2つに比べて少なく、キレがあります。

 30センチ、38センチともデイトンオーディオのウーファーが音と価格を総合的にみると良いと思いました。30センチはDAYTONのDSA315-8が超絶おすすめですが、38センチは正直そこまで大きな差ではないです。値段も安いし性能もそこそこ良いかなという感じでの推薦です。

 最近は、チャンネルデバイダーからアンプから、スピーカーユニットまでDAYTONさんの商品をお勧めすることが多いですが、弊社はDAYTONさんと取引していませんし裏で手数料をもらっているわけでもありません(笑)単純に値段から考えた時の音が良かったので紹介させていただいております。

デイトンオーディオさんの商品は、2023年5月現在

(1)パーツエクスプレスさん
(2)日本のAmazon
(3)横浜ベイサイドさん

 のいづれかで購入できます。現状(1)が最も安いので結構利用させていただいております。海外サイトでアメリカから個人輸入みたいな感じになります。発送までには数日かかりますが、慣れると日本のAmazonで買うのとさほど変わらないので一度ご利用されてみてはいかがでしょうか?グーグルで「parts express」で検索してみてください。

 結構いろんなブランドのオーディオアイテムが安価に購入できるので結構使っている人も多いかと思います。

 弊社でテストした30センチと38センチのウーファーの特性ですが、弊社の簡易JIS箱ですとバフルのサイズを変えないと測定できないので、いづれだしたいと思います。

 次回はお待たせいたしました、コンプレッションドライバーのランキングです。こちらは10機種近く購入したため、価格帯で2回にランキングを分けてお届けする予定です。

Z503-Woodhorn1
https://otokoubouz.com/z500/503woodhorn.html

人気記事一覧

データはありません