今回は、Z1000シリーズの中でも多くの方から比較のご要望をいただいた「Z1000-Bergamo」と「Z1000-Potenza」について音の方向性の違いをお話しします。

どちらもBHBS構造を採用し、外観サイズもほぼ同じ兄弟モデルですが、狙っている音の性格は異なります。

Z1000-Bergamo ローエンドまで伸びる重厚なフルレンジ

 Z1000-Bergamoは、 音工房Zが長年の経験を注いで開発したフルレンジ構成のZ1000です。ユニットはアルミマグネシウム合金製の振動板。Z1000-Potenzaのツィーターと同じ素材を使い、軽さと剛性の両立を実現しています。

 ベースとなるPluvia7を音工房Z仕様に調整し、ややオーバーダンピング気味の特性に設定。スピード感よりも、ローエンドまでしっかり伸びる低域を重視しました。

 この低域の厚みと安定感こそがBergamoの個性。ピアノの低音やベースの基音が力強く伸び、部屋全体を包み込むようなスケール感があります。中域は厚く、音の芯がしっかりしており、フルレンジ一発ならではの自然なつながりが魅力。音の輪郭は滑らかで、高域まで明るく伸びる音色を持ちます。

Z1000-Bergamo(販売終了しています)
https://otokoubouz.biz/shopdetail/000000000299

 

Z1000-Potenza 点音源構造で精密な定位

 Z1000-Potenzaは同軸2way構造のユニットです。ウーファーの中心にツィーターを内蔵し、音の発生点を物理的に一点に揃えた設計です。Bergamoと同じZ702構造のBHBSを使用しており、音道の長さも似た感じです。しかしユニット特性が異なるため、箱のチューニングはまったく違います。

 Z-Potenzaでは低域の量感を抑え、レスポンスと位相の整合を重視しました。その結果、低域はタイトでキレがあり、中高域までの時間的ズレが非常に少ない。音場がくっきりと立ち上がり、ボーカルや楽器の位置が明確に見えるような立体感が得られます。

 

箱のサイズと設計思想

 Z1000-BergamoとZ1000-Potenzaの箱は、サイズも構造も非常に似ています。Bergamoは奥行きが少し長く、Potenzaは横幅がやや広い設計。容積はほぼ同等で、わずかにPotenzaのほうが大きい程度です。

 つまり、16センチ口径のPotenzaは、10センチユニットを搭載したBergamoとほぼ同じ箱容積を持っています。両者ともBHBSのZ702構造を採用しており、音道の長さもほぼ共通。

 ただし、Bergamoは低域を伸ばす方向に、Potenzaは低域を締めて正確に制御する方向にチューニングしています。同じ構造でも、設計思想の違いによって音の印象はまったく変わります。

 

音の方向性の違い

 Z1000-BergamoとZ1000-Potenzaは、どちらも同じ設計思想を土台にしながら、まったく違う音の世界を描きます。

Bergamoは中低域の厚みと安定感が強く、ローエンドまで豊かに伸びる響きが特徴。音楽全体を太いベースで支えるような安心感があります。

 一方Potenzaは、同軸2wayならではの点音源再生によって、定位が正確で空間の見通しがとても良いモデルです。解像度の高さと立体的な音場が魅力です。

 つまり、Bergamoは“低域の豊かさ”、Potenzaは“空間の精密さ”。優劣ではなく、目指す方向が異なります。どちらも音工房Zが追求してきた「自然で気持ちよい音」の到達点であり、聴く音楽や好みによって選べる2つの答えと考えていただければ嬉しいです。

 

Z1000-Potenza/Z702-Potenza

2025年末の初回販売は終了いたしました。
2026年中にもう一度だけ生産する予定です。
購入ご希望のお客様は「再販売お知らせ」にご登録ください。
Z1000-Potenzaの販売ページ
Z702-Potenzaの販売ページ

人気記事一覧

データはありません