■中華上級デジタルステレオアンプ DA-8s

        

高品質中華アンプメーカーS.M.S.LのDA-8s

中華デジタルアンプの中でも製造品質にこだわったメーカーで知られるS.M.S.L「双木三林」
が2019年11月(日本発売)に出した比較的小型のステレオアンプです。

中国のシンセンに本社があり、2009年創業の会社で、オーディオアンプ、DAC
ヘッドホンアンプ等を作っています。

削り出しの高級感のあるケースの作りや、高品質な部品を投入した内部構造など
安かろう悪かろうの中国製オーディオが見直されるようになった立役者のメーカーの一つともいえます。

音質は良くとも、あくまで「お値段以上」という枠の中から、一般の一流オーディオ
メーカーと比較しても「なかなかやるな!」と思わせるような音質になってきています。

今回のDA-8sは同社の製品の中にあって毛色が違い、同価格帯のデジタルアンプが多機能を誇る中、
インフィニオンの超効率アンプや、日本製デジタルボリューム、バランス入力に拘るなど、
基礎体力を重視したストイックな内容のアンプです。

日本では情報がまだ少ないですが、海外のサイトでは評価が高いようです。

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音質

音質評価

精緻。と言える音質です。この値段でこれだけの音が聞こえる事にビックリするアンプです。
全体的にはほっそりした音像の中に、自然かつメリハリの効いたパワー感があり、
充分な低音の量感の中に透き通る高解像の中高音が印象的です。

音に厚みが少なく削ぎ落された感じに聴こえますが、解像感を落とすよりかは
このアンプの良さを引き出していると感じました。

アナログ感を感じるのは、薄いヴェールを掛けたような音の出方で、極めて
自然で独特の音場感を作っています。

音質調整

音質調整は[Direct] [SDB] [Tone]と3つ選択できます。
[Direct]の印象は上記と同じです。


2番目の[SDB]はかなり印象がよくなります。
SDB(S.M.S.L Dinamic Bass)という パテントをとっているエフェクトは上記の[Direct]の印象を
本格的なオーディオの音の印象に変えます。
平べったい音がサラウンドになるような印象です。
SDBは入力ソースに応じて低域、高域をダイナミックに調整するとしています。
それにより[Direct]時には、厚みが薄かった払拭され、低域から高域まで
バランスの良い音質に変わります。
SDBはプリセットなので、調整は効かないようです。

3番目の[Tone]は高音、低音とも±10dBの調整が可能です。強弱20段階
効きはかなり強力で、もっと細かく調整できても良いと感じました。

 

ボリュームは日本NJRCの電子ボリュームコントロールチップNJW1194を使用でかなり
細かい音量調整が可能です。ボーリュームは60段階です。
夜間など音量を極力絞りたい場合などに便利です。

 

入出力


センターにボリュームのある極めてシンプルな外観です。ボリュームの穴は浅く操作性は良好
とは言えません。設定などは液晶横のボタンとこのボリュームの回転ですべて操作します。
左側の隅に目立たないようにハイレゾのシールが貼付されています。

入力はRCAの他にXLR入力も備わっています。フルバランス構成に拘っています。
ブルートゥース入力があるのも便利です。

 

〇RCA入力



家電やオーディオ機器で一般的なRCAピンジャック入力です。
金メッキ仕様で高級感があります。

 

〇バランス入力

XLRキャノンプラグを接続します。設定により2番Hot 3番Hotを選べます。
通常は2番Hotです。

 

〇Bluetooth接続

スマホの接続等で一般的になりつつあります。Bluetoothのバージョン5.0です。
チップはQualcommで接続は対応していれば aptXになります。アンテナは真ん中後方になります。
アンテナの金具は金属製のしっかりとしたものです。
音質は良好で途切れも感じられませんでした。

 

●スピーカー接続


バナナプラグ対応のターミナルで裸線も接続できます。
バナナプラグ側はΦ4 裸線側はΦ3の穴です。
ケースの出来に比べたら少し貧相なターミナルです。

 

内部

 

底面のネジを4か所外すと天板が取れる面白い作りになっています。
天板にネジ穴がなくスマートに見える良いアイディアです。
アルミ削り出しのケースは高級感があります、
天板はかなり分厚く4mmもあります。


内部は余裕をもって整然と配置されています。日本製のオーディオ用コンデンサー
等 使われている素子は上質なものとなっています。

 

パワーアンプはドイツ・インフィニオン社製のMERUS MA12070 Class-D 超効率オーディオアンプです。
92%の効率を誇ります。裏面にヒートシンクがあるようにみえますが、筐体はほとんど熱くなりません。

 

新日本無線の電子ボリュームコントロールチップNJW1194を搭載しています。
トーンコントロール、入力セレクタ付き2ch電子ボリュームです。

 

ブルートゥースはQualcommのQCC3006 bluetooth v5.0

 

マイコン回り STC MicroのSTC8F2K32S2-28I-LQFP44です。

電源まわり XL1509 DC DC コンバータ



ターミナル付近 コイルに使うような銅単線で接続されている




その他

 

リモコン対応



リモコンが付属します。
説明書によると動作範囲は8m以内です。
Aを押すとDA-8sが動作します。BとCは設定なしです。

 

リモコン操作にすると液晶に大き目の文字が表示されます。

 

 

ACアダプター

ACアダプターはDC24V 6.75Aの容量が大きなものが付属します。

 

 

 

仕様

 

入力:XLR、RCA、BT
THD + N:0.008%
SNR:90dB
チャンネルセパレーション:88dB
出力電力:80Wx2(4Ω)/ 40Wx2(8Ω)
消費電力:35W(通常のボリューム)
スタンバイ電力:<0.5W
サイズ:185x40x125mm(WxHxD)
重量(輸送用カートン):1.2kg

付属品:
SMSL DA8s * 1
Bluetoothアンテナ* 1
専用アダプター* 1
リモコン* 1
電源コード* 1
取扱説明書* 1

(※アマゾン商品ページから転載)

 

 

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