キット
Z700W-OMMF4MICA 
価格26,800円

※スピーカーボックスの組み立て、スピーカーユニットの購入とお取り付けが必要です。

完成品
Z700WS-OMMF4MICA
価格59,800円

※スピーカーユニットの購入とお取り付け
はお客様にお願いする箱だけの完成品の
商品です

2022年12月25日まで受付です。

OM-MF4-MICAの箱開発1

 少し情報が遅くて恐縮ですが、2022年のステレオ誌のムックはマークオーディオの「OM-MF4-MICA」ということで弊社でも入手しまして音出ししました。今年で4回目ということでさすが
高い人気が伺えますね。

 日本でマークオーディオの販売を行っているフィデリティムサウンドの中島様とは開業当初からお付き合いをさせてていただいております。中島様ご自身も一昨年のOM-MF4あたりから、もう別のメーカーのほうが新鮮味があって良いのでは?と考えていたようですが(笑)、、ステレオさんから販売の強烈なオファーがあり根負けして今年も販売になったとのことです。

 あ、そういえば、あのムックの本の中に結構いろんなエンクロージャーを販売しているメーカーさんの広告がでているじゃないですか?ステレオの編集の方からお電話をいただきまして、「音工房さんでも広告だしてくれませんか?」という連絡をいただきました。一度もステレオに広告をだしたことがないなか、弊社を認知していただいていて嬉しい限りです。

 広告は少し検討しましたが最終的には出さないことにしました。

 理由はいくつかありますが、弊社の箱の開発に時間がかかるので、写真掲載までに間に合わないだろうと思ったことが1つ目の理由です。

 弊社の販売方法は皆様もご存知かと思いますが、ユニットに合う箱を作り上げてゆく過程(最短1ヶ月から長くて半年)を全公開しているのを特徴としていてこれを見て欲しいのです!

 広告ですとどうしても写真数枚しか掲載できませんから、他社さんの箱と比較しても何ら代わり映えしない普通の箱ですので心に響くものにはならないのかなと。

 そして、弊社の販売は短期間に絞っておこなうため雑誌の読者様が見たときには「完売!」となっている可能性も多く、あまり雑誌広告とは相性が良いくないと思ったのです。

OM-MF4-MICA ファーストインプレッション&箱の容積テスト

 OM-MF4-MICAはベースは2021年のOM-MF4です。OM-MF4は金属の振動板ですが、OM-MF4-MICAは紙がベースです

 写真右が2020年のOMMF4。写真左が2022年のOMMF4-MICAです。

 マークオーディオといえば、金属の振動板が特徴のようなメーカーでして、ステレオでだした最初の3回は全て金属振動板でした。ちなみに弊社とのコラボモデルで、現在売り出し中のZ-Bergamoのキット版もユニットは金属系です。

 音工房でも紙の振動板のマークオーディオのモデルは一度も出したことがないので今回初ということになるかと思います。今回のユニットの初音出しは、いつも通り弊社にある箱に入れてみてどのくらいの容積が適切かを知るところからはじめました。

 上の写真は7Lのバスレフ箱にフルレンジ1発のパターンと、約3倍の容積のある22Lの一昨年にだしたZ701-OMMF4に入れてフルレンジ2発+スーパーツィーターを入れて音を出して比較してみました。マークの紙のユニットは、かなり昔にZ701-Modenaのユニットグレードアップという感じでAlpair6Pを使ったことがありました。

 FOSTEXのFE系の高域とは趣向が異なりまして、普通のバスレフでも鳴るのがマークの紙系振動板の特徴でした。FOSTEXのFE系の明るい感じのキャラと対比していうと、少し暗目の落ち着いた感じの音色です。

 今回のOM-MF4-MICAは感想としては、口径が小さいのもありますがマークにしては結構高域がでている、はい上がりユニットのようです。7Lの小型シングルバスレフでは少し煩い印象がありました。

 一方の2発+スーパーツィーターをBHBS箱で鳴らしているZ701-OMMF4は高域の干渉で良い感じで高域を抑えながら、低域も伸びていてバランスが良いです。点数で言えばZ701-OMMF4のユニットを置換するだけでも、85点くらいいってますのでこの箱をダクトとSTのコンデンサー容量を変えて再チューニングするというもありかと思いました。一聴して、シングルバスレフよりかは低域を持ち上げる方式がマッチする印象がありましたので、

701 ダブルバスレフ方式か、
702 S-BHBS方式のどちらかが有力です。

 2発使いも魅力がありますが、どうしてもコストが上がってしまうので迷うところです。1年に1回やっているムックの箱は低コストなエントリーモデルで音工房のシステムの凄さをアピールしたい部分もあるのでコスパは大事なのです。何個か作ってみて方針を決めたいと思います。

 スピーカーユニットの値段は数年前に比べると上がってしまっていますが、ペアでこの価格、このクオリティーなら間違いありません。弊社でもできたら11月中にはキットを発表したいと思いますので、入手しておいていただけたら幸いです。

ユニットの入手は↓↓から

OM-MF4-MICAの箱開発2

OM-MF4-MICA Z702-Modena(V6)に入れる

 7Lの小型のバスレフ箱と、22Lのユニット2発使いのBHBS箱で視聴しました。紙のユニットということもあり金属系よりはい上がり感がありますので、ロードをかける箱がマッチする印象でした。2発使えば10センチ以上の低域がでますのでかなり本格的なシステムになります。

↓に2年前のOMMF4(金属)と今回のOMMF4MICA(紙)をバスレフ箱にいれて無響室で同一の条件で測定したものを比較してみます。

点線が金属、実線が紙(MICA)です。

 200Hz以下はほぼ同じ、2KHzからは2~4dBほど紙のユニットのほうが多いハイアガリな特性となっています。

 ということで、今回は15LあるZ702-Modenaの箱にサブバフルを作っていれてみました。(入れた箱はZ702-Modenaの試作箱ですが、内部の音道は同じものです。)

 サブバフルなしで置換しようとするとビス穴の位置がほんの僅かに違うためビスを斜めに入れなければならず穴が拡大してしまうかもしれません。↓の写真のようにつけてしまえばOKですが少し汚くなってしまいます。

 

Z702-Modena(V6)にOM-MF4-MICAをいれた音レビュー

 鳴りは前回の7Lの箱より約倍の容積がありますから低域は当然でていますが、Z-Modenaに比べて低域は弱くミッドバスが抜けてしまう感じに聞こえました。能率的にはZ-Modenaとさほど大きく変わらないはずなのですが、聴感上は結構違います。高域がMICAのほうが多いからか余計にそう感じてしまうのかもしれません。

 MICAの高域は金属に比べると、気持ちハイアガリ感がありますが、使いやすいユニットで単に箱で低域だけ調整してやれば良いかなという感じです。Z702-Modenaベースに改良を考えたのですが、ここまで微妙だとダクトの変更等でなんとかなるという話ではなく再設計が必要な感じです。

 

 一昨年にだしたZ701-OMMF4に前回ユニットだけ入れ替えた箱は音が良かったので、2発使いで行こうと思いましたが、、どうしても2発使い+ツィーターとなるとトータルの価格が6万近くになってしまいます。 コンセプト的に1発でもそこそこ鳴るが2発でさらにグレードアップ!というキットにできないかということで頭を捻ってかんがえました。

その結果考えついたのが・・・

 

ユニットをバフルと背板側への2発配置です

 前後2発であれば、背面に蓋をして1発で使うことが可能と思ったのです。試作版のZ702-modenaの箱を改造しました。ターミナル部分の穴をジグソーで拡大してユニットを入れて見ました。

前から見た写真

後ろから見た写真

 音はというと、1発のときに不満だった中低域の量感がまともにでるようになりました!オリジナルのZ702-Modenaより、低域量感が多くでているので少しダクトによる量感調整が必要に感じるくらいでした。フルレンジのスピーカーユニットをダブルに配置する仕様は、一昨年のZ701-OMMF4のバーチカルツインのような上下タイプや、長岡鉄男先生が好んだD77のような左右2発タイプもあります。

 音はすべて違いますが、低域はスピーカーをどこに配置するかに関わらず、並列接続でインピーダンスが半分になり音圧が上昇します。高域は配置方法によって印象がガラリと変わります。

 同一バフル上に2つ並べ、距離が近けれが近いほど高域が干渉で減衰します。そのためツィーターを追加する必要がでてくるケースが多いです(一昨年のはまさにそれでした。)逆にうるさいフルレンジユニットを2発近くに配置しておとなしくすることもできます。

 今回の前・後ろのユニット配置はユニットの距離が遠いため高域の干渉は起きにくく高域の減衰は少ないですが、、低域が増えるので感触的には高域が少なく感じます。音全体の印象としては、高域が1点ではなく前と後ろからでてきますから、音が前後に広がる音場型スピーカーに近い音の出方となります。

 今回の前後2発使いは私の師匠も「リバーシー」という名称で昔から沢山の設計をされていますので、今回私もチャレンジしてみたくなりました。

 今回の15Lですと、ユニットをダブルで使うのなら良いのですが、シングルですと少し大きすぎで、前述のとおり低域が少し微妙です。次回は8Lと10Lの箱に前後にユニットをつけて試作します。 この試作箱で内部音道を決めて、本試作にいく予定です。

 

OM-MF4-MICAの箱開発3

現時点で決定したスピーカーのコンセプト

 商品名まだ確定ではありませんが、Z70◯W-OMMF4MICAで行こうと思っています。ダブルバスレフでいくかBHBSでいくかはまだ未定で次回テストします。Wという表記はスピーカーユニットを2つ使っているという意味です。OM-MF4-MICAはユニットです。

 こちらのユニットは名称が長いので、メール本文ではMICAと省略して書く場合があります。まだ開発中のためこれから変更の可能性もありますが、大まかな商品コンセプトとしては

●MICA1発の小型ダブルバスレフとして鳴らすことができる。この場合は背板のユニット穴は付属のベニヤで塞いで使う。(穴を塞がないで、2個目のユニットを通電させずにドロンコーン動作も可能)

●背面に2発目のユニットをつなぐことがオプション的に可能。ここに使うユニットはMICAでなくてもOKで3つぐらいの候補を提示。

 2発使いにすることで、低域の伸びと量感がアップするのはもちろん、音が前と後ろからでるので音場型スピーカーのような音の出方となります。

 

 ここまでは普通なんですが、今回弊社がだそうとしている設計のミソの部分はターミナルにありまして、上部に2つのターミナルを付属する予定です。前方のターミナルには、フロントのスピーカーと接続、後方のターミナルにはリヤのスピーカーと接続します。

 この方式により完成後の「遊び」の幅が広がります。

 イメージをイラストにしてみました。

 

●(1)前方だけに接続

 フロントからだけ音がでます。フルレンジ1本の音になります。

 

●(2)後方だけに接続

 リヤだけから音がでます。フルレンジ1本の音になります。

この場合スピーカーを180度回転させてリヤをフロント側にして使います。

リヤにMICA以外のスピーカーを使っている場合、2つのフルレンジの高域を前後回転させるだけで楽しむことができます。バスレフダクトはデフォルトが前の場合と、回転させるとリヤダクトとなります。

 

●(3)前方と後方をWで接続

 ターミナルをジャンパーケーブルで結ぶことで、前と後ろから音がでます。前後に違うスピーカーを使っている場合、どちらのユニットをフロントにするかで音の違いを楽しむことができます。

 前と後ろのユニットを変えたり、どちらかの音をだしたり、出さなかったり、ドロンコーン利用したり、しなかったり、前後をヒックリ返して利用したり・・・・・

 こういういろんな楽しみ方ができるスピーカーキットを考えています。音工房のスピーカーは音重視ですから、1つの仕様を徹底的に作り込むため、、これほど自由度の高い商品はやったことがありませんでした。

 高級品ではない廉価商品ですから、こういうお客様が「遊べる」商品があってもいいかなと。もちろん、音へのこだわりはを捨てたわけではないので期待していてください。

 

前後2発の箱を8つ作る

 前回は702-Modenaの試作版を改造して前後2発で聞いた話を書きました。Z702-Modenaの前後に2つのMICAを入れれば音はそこそこ良いのですが、1発ですと少し容積が大きすぎるのか不発でした。そこで、15LあるZ702-modenaより容積を小さい10Lと8.5Lの箱の試作箱を作って音をだしました。

 いっきに8つの箱を作りました。容積違いのを2つで、同じものを4つです。Z702-Modenaも混じっていますが↓の写真です。

 なぜ同じ容積の箱を4つも作ったかというと内部音道の比較やダクトの調整をする際に同じ容積の箱が比較のために必要になるからです。10Lのサイズは高さが450mm、8.5Lのサイズは高さ300mmサイズです。

 これはデザイン的なものも兼ねての試作でしたが、こうやってみると8LのZ601-Modenaサイズのほうがデザイン的にはマッチするかなという感じがしました。8.5Lの箱はZ601-Modenaより大きいサイズです。視聴してみたところ1発でバランス良く鳴ってくれました!

 ダクトが少し大きかったので、小さいものに変えてみました。このダクト径の大きさデザイン的には格好いいとおもいましたが、少しボンボンいいすぎなので共振点が高すぎのようでした。

 

 Φ50の一回り小さいダクトを強引に差し込んで視聴テストしたところマッチしました。肝心の2発使いの音ですが、当初の予想としては容積が小さすぎて低域が思うように伸びないのでは?と危惧していました。

 今回は、フロントにMICA、リヤにZ-Modenaを入れて視聴したのですが、、8Lでもしっかりローエンドと低域がでました!!

 比較で、Z702-ModenaにMICAを2発入れたものや、1発のZ601-Modenaを設置して聞いてみましたが、この容積でいけそうなのがわかりました。高さ300の箱がデザインと低音がしっかりでて良かったこともあり、、10Lの細長い箱も4つも作ってしまったのですが、ほぼ出番なく廃棄となりました(トホホ)

 次回はこの高さ300の箱での内部音道をいろいろテストして、最適なものにしぼりこもうと思います。

 

OM-MF4-MICAの箱開発4

Wユニットにどの形式の箱が合うか?

 高さ300mm、8.5Lの容積の箱でスピーカーユニットを前と後ろに2つつけた箱で、そこそこ鳴るのがわかりましたので内部の音道調整を行ってゆこうと思います。このサイズは↓のZ601-Modenaより実容積で考えると20%程度大きい箱です。

 

 スピーカーユニット1発で鳴らすには十分ですし、2発でもそのメリットを活かせるサイズでしょう。今回の箱は利用方法のパターンがあまりに沢山あるので、1つにチューニングを絞れません。しかし箱の内部構造は1つに絞らないといけないのでいつもより難しい仕事になるかもしれません。

今日は、内部の仕切りを変更することで
◯700 シングルバスレフ
◯701 ダブルバスレフ
◯702 S-BHBS
などをためし、ユニットも1発、2発、さらに種類などを変えながらの実験を行います。

シングルバスレフ VS ダブルバスレフ(スピーカーユニット1つ)

 フロントのユニットはOMMF4-MICAに固定。リヤのユニットは蓋をしましてつけていません。比較するスピーカーの内部構造は↓のようなシングルバスレフと、内部に仕切りを持つ単純なダブルバスレフです。

シングルバスレフ

ダブルバスレフ

 このダブルバスレフはZ601-Modenaと似た構造です。このような小型箱で内部仕切りをいれるとローエンドの拡張と合わせて、高域のダクトからの漏れが少なくなります。中域に僅かにディップができます。

 MICAは少々ハイアガリユニットですので、仕切りのないシングルバスレフよりかZ601形式のダブルバスレフのほうが音のバランスは良くなると予想しました。しかし聴感では予想に反し、ダブルバスレフよりかシングルのほうがバランス感が優れていました。

 現状のダブルバスレフは設計が適当なので、女性ボーカルの基音あたりにディップがあるようで少々煩く感じますのでつめは必要のようです。リヤのModenaとMicaの比較でいいますと、低域の量感アップにはModenaのほうが低域量感は良さそうです。

 

ダブルバスレフ  VS S-BHBS(スピーカーユニット1つ)

 同じくフロントのユニットはOMMF4-MICAに固定。リヤのユニットは蓋をしましてつけていません。この小型サイズですと音道を長くしてもなかなか低域が持ち上がらないことが多いのですが短い音道のBHBSでも試してみました。

シングルバスレフ

S-BHBS

 BHBS悪くはないのですがいかんせんこのサイズだと低域拡張の良さが活きてきません。ローエンドは気持ち伸びていますが・・シングルバスレフのほうは、ダクトからの高域の漏れが激しいからかハイアガリで勢いがあります。聞きやすいのはBHBSのほう。ここまではスピーカーユニットを1つだけ利用した場合の感想です。

 バスレフダクトはΦ50でそこそこ短くしないと共振点が低くくなりすぎてスカスカな感じになります。ユニット1つの時と2つの時では第2ダクトの調整は必須になる印象でした。

 

 続いて背面にユニットを入れて並列接続の4Ωにした場合にどうなるかをレビューします。

 

シングルバスレフ VS ダブルバスレフ(スピーカーユニット2つ)

 フロントのユニットはOMMF4-MICAに固定。リヤのユニットはOMMF4-MICAとZ-Modenaの2つを交互にテストしてみました。

シングルバスレフ

ダブルバスレフ

 ユニットを1発で利用した時の良さと、2発の良さがあります。1発の良さはボーカルの定位、音像が小さくリアル。2発の良さは、ローエンドが伸び低域のレンジが拡大すること、音場感が広く感じられることです。

 背面ユニットがOMMF4-MICAの時とZ-Modenaの時の比較は、これで3回目ですがやはり低域は口径違いのためかZ-modenaのほうが低域は良くのびます。

 今回の比較テストでは無響室での測定も行っていますが、やはりZ-Modenaのほうが100~300Hz低域が3dB近く伸びています。

実線Mica 点線Z-Modena

 音色的にはユニットが同一のほうが良いと言われたりするので、ここは評価が分かれるかもしれません。背面ユニットを変えて音の違いを楽しむのは今回の商品の楽しみの一つですので、こちらはいろんな機種を比較してレビューを書きたいと思います。

 ユニットをWで使った場合のシングルバスレフ箱と、ダブルバスレフの箱では音源によりますがシングルバスレフのほうが迫力があります、ローエンドはやはりダブルバスレフのほうがでてる感じです。ダブルバスレフは中域の抜けがさきほど気になったので軽く調整してみましたがあまりうまくいっていません。

 

ダブルバスレフ  VS S-BHBS(スピーカーユニット2つ)

 同じくフロントのユニットはOMOF4-MICAに固定。リヤのユニットはOMOF4-MICAとZ-Modenaの2つを交互にテストしてみました。

 

ダブルバスレフ

S-BHBS

 高域に関しては極端に大きな違いは感じません。低域はBHBS方式のほうが若干下が伸びていてふわっとしていて聞きやすい印象がありました。ダブルバスレフのほうがスッキリしています。リヤのユニットはこれまでと同じく、Z-modenaにすると低域量感が大きくアップする印象。マイカをリヤにつけると低域アップしますが、むしろ音場型を引き立たせるといった印象のほうが強い。

 

まとめ

 どのタイプの箱を採用するか実に迷います。当初は701タイプのダブルバスレフでいこうかと思っていました。

 ユニットをシングルにするかダブルにするか、又メーカー違いのユニットも入れるのを想定すると第1ダクトの定数を何を基準にしたら良いのか検討つきません。

 700シリーズのシングルバスレフは、フルレンジでは長くやっていませんでしたが、今回はユニットの数が変わる可能性もあるし、他メーカーのものもはいるのを考えるとシンプルなシングルバスレフでも良いのかなという気がしてきました。

 しかし、フルレンジのシングルバスレフはダクトからの高域漏れがありますからマイカの高域もところどころ気になるところがあります。斜めの桟をかましたり吸音材を入れることで解決できるのか?

 

OM-MF4-MICAの箱開発5

完成しました

 前回の実験で8.5Lの試作箱を4つ作り、様々な音道を比較テストして視聴しました。テストから本番制作に最も近いかたちで作ったスピーカーが↓です。実は容積をほんの少しアップさせて約9Lとなりました。

 

キット

完成品

 Z601-Modenaが7.5Lですから一回り大きいサイズです。これはもちろん2発での利用を考えてのことです。

 音道もいろいろテストしたのですが、今回は前と後ろにユニットをつけることができるという変則的な箱のためシンプルなZ700バスレフタイプでいくことにしました。

 シングルバスレフではありますが、内部に斜めの仕切りをもちます。一見するとダブルバスレフのように見える方もいるかもしれません。

 インピーダンスを見るとシングルバスレフの山2つとなっていますがほんの僅かに小さい3つ目の山があるのでダブルバスレフの動作が気持ちだけはいっているのかもしれません。

 この仕切りの角度と寸法はいくつか試しまして最も良いものを採用しています。寸法や位置は実物とは違うのですが、イメージとしては↓のような感じです。

 

 内部の仕切り「あり」と「なし」を前回作った4つの試作箱で比較ブラインドテストしまして「斜め仕切りあり」の箱のほうが音が私と青木の聴感で勝りましたので採用を決めました。普通のバスレフとくらべて次のような効果があります。

●スピーカーの背面からでる高域が1つ目の空気室内でワンクッションされてからでるからか高域がうるさくない(第1空気室に吸音材を入れることでさらに効果が高まる)

●斜め仕切り板が音道のような効果を作るからか、低域の出方がダブルバスレフやBHBSのようなソフトで広がりのあるものになった

●箱の真ん中に仕切りをいれることで補強の効果が見込める

 当初はMICAの高域を考えるとダブルバスレフの701で行くのが良いと思っていましたが、高域の処理が斜め仕切板と吸音材でうまくいったことや、Wのユニットを使うことを考えましてシングルバスレフのZ700とすることにしました。

 MDFの試作版とくらべて容積が大きくなったので単純比較はできませんが、低域の伸びの質ともに改善しました。今回は木材の高騰もあり、キットはフロントとリヤのバフルのみホワイトバーチベニヤで、完成品は全てバーチベニヤという仕様になりました。

 

 今回はキット・完成品ともユニットは付きませんのでお客様のほうでご手配をお願いする商品となっています。

 

Z700W-OMMF4MICAの使い方

 これまでのスピーカーと少し違いますため、基本の仕様と楽しみ方を解説します。いろんな楽しみ方がありますので、それらの事例は次回以降に配信したいと思います。本メールでは基本的な部分だけ説明します。

 スピーカーユニットはフロントかリヤに1つだけつけて利用するシングルバスレフの箱として使うことができます。この場合は付属の板で塞いでご利用いただくのが基本です。

 フロントのユニットは今回OM-MF4-MICAを想定して、バフルの穴はΦ65です。フロントとリヤのスピーカーへは天板のターミナルにそれぞれ接続されています。

前方のターミナルがフロント。
後方のターミナルがリヤです。

フロントからだけ音を出す場合はフロントターミナルとアンプをつなぎます。

リヤの穴は6センチから8センチのユニットを広く利用できるようにΦ75にしています。
(OM-MF4-MICAもぎりぎりですがリヤにも使えます)

8センチのユニットは自作をされている方であればたくさん持っている方も多いと思います。

 Zユーザー様でしたらZ-Modenaをお持ちの方も多いと思うので、リヤに関してはZ-Modenaをお持ちの方はそちらからお試しいただけたらと思います。リヤに使うユニットを単体で使う場合は、
フロントに付属の板を塞いで使います。

 スピーカーを180度回転させ(リヤをフロント)にすることで、背面ポートのバスレフ箱としてご利用いただけます。この場合はアンプとリヤのターミナルを結んでください。

 フロントとリヤを同時にWで鳴らす場合は、ターミナルをジャンパーケーブルで結ぶと前後から音を出すことができます。

 この時ご利用いただくユニットは前後とも8Ωのユニットをご利用いただき、並列接続で4Ωになります。ダブル接続にすることで、小型スピーカーでありながらとてもパワフルな低域と前後に高域が拡散する音場タイプのスピーカーになります。

 今回の箱は6センチと8センチの標準バスレフ箱として使える上に、ダブル接続でこのサイズではあり得ない低域を出すことができるとても凄い箱ということになります!

 

キット
Z700W-OMMF4MICA 
価格26,800円

※スピーカーボックスの組み立て、スピーカーユニットの購入とお取り付けが必要です。

完成品
Z700WS-OMMF4MICA
価格59,800円

※スピーカーユニットの購入とお取り付け
はお客様にお願いする箱だけの完成品の
商品です

2022年12月25日まで受付です。

 

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