D118について

 D118は長岡鉄男先生が設計したバックロードホーンスピーカーで、当時限定発売の6N-FE108ESや新発売であったFE108ESIIを推奨ユニットとしたスピーカーです。

 細身のトールボーイ型で、大きい前面開口のバックロードホーンからは元気がよく鮮烈な音が飛び出します。
スーパースワンと同じ口径のスピーカーが使えるという事で、人気があり、作られた方も多いと思います。

 「スーパースワンはどうしても形がちょっと・・・」という方も多いと思いますが、箱型のバックロードホーンであるD118はデザインバランスも良く、箱型のバックロードを考えている方には選択肢の1つになるかと思います。

    
       写真1  D118の外観

 内部は折り返しの多い迷路上になっており、だんだんと拡大されてゆく音道は最後には下方の大きなポートにつながっています。

    
      写真2  D118の内部構造

 すこし大型で部品点数も多く製作も大変そうなスピーカーですが、 FostexのFE-108Solなどとも比較して音の違いを比べてみました。

 D118はFOSTEXの限定販売ユニットFE108ES2指定のユニットですが、入手は困難かと思いますので、定番ユニットなどを入れて音を聞いて、率直なレビューを書きたいと思います。
(最後に動画リンクもありますので、参考にしてみてください)

D118の製作の流れ

 今回のD118の製作は、音だし実験のためパーチクルボード 15mm厚で、ボンドを用いて制作しました。

D118の部材とツール

 D-118は製作はさほど難しくはないですが、部品点数が多く微妙に長さが違うものも多く扱う為、部材を間違えて組んでしまわないように、部品番号を部材の木口にマジックで記入しました。

 音道の間隔はすべて定規を製作し、直角、平行になるように切り出したため、部材+定規で下図くらいの部品点数となりました。

    
     写真3 D118の部材写真

D118の製作

 製作に入ります。
直角になるようにスコヤで当てつつ接着+ネジ止めでそれぞれパーツを組み立ててゆきます。

   
     写真4  D118の製作-1

パーツを次々組み立てていきます。

   
     写真5  D118の製作-2

 デッドスペースにはフェルトとグラスウールをいれて、スピーカーユニット後方下部のバックキャビティにはフェルトを軽く入れておきました。

   
     写真6  D118の製作-3

 ホーン出口にはTGメタルを平らになるように充填して、薄いグラスウールを上に被せました。TGメタルはペアで5kgを8箱使いました。

    
     写真7  D118の製作-4

 と、いうことで完成です。
意外に重く2階のリスニングルームに持っていくまで一苦労でした。

    

    写真8 製作したD118のペア

D118の音について

D118の音についての率直なレビュー

 定位感はフルレンジなので良いですが、スワンと比較してしまうと少し落ちます。スワンの点音源による効果が大きいのだと思います。

 高域もとても繊細に出るのですが、曲によってはFE-108ES2だとすこし耳につく音が出ることがあります。すこし古めのクラッシックが良く合いました。

 ここは2017年以降に販売されている二層抄紙の技術を使ったFE108Sol以降のものを使えば高域はより美しくなると思います。
超低域(40Hzより下)はさすがに弱いですがそれはスワンも似たような感じです。
 それより上の100~200Hz帯域には谷があるようで、スワンよりはすっきりしている印象があります。

 この中低域の谷については好みが分かれるところでしょうが、スワンのほうがフラットではあると思います。

 200Hzあたりの中域の量感、いわゆるバックロードのパイプ音についてはスワンと同様多く音量を上げると気になります。

 音工房Zのバックロードホーンはこの中域の癖をとって、よりローエンドを伸ばすBHBS方式を採用してます。

音工房Zバックロードホーントップ
http://otokoubouz.com/z700/top.html

D118のユニットを変えた場合の比較

 各ユニット毎に動画を撮りましたので聴き比べしてみて下さい。

各ユニット毎の動画

FE108-ESII

 

FE108-Sol

 

FE108-EΣ

 

6N-FE108ES