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Z501スーパーツィーター/スーパーツィーターキットのコンデンサーの選び方
音工房Zで販売しております上記写真のZ501スーパーツィーターとスーパーツィーターキットはコンデンサー1個の6dB/octローカットフィルターを採用しております。メインスピーカーの能率が90dB/W以下のスピーカーにご利用いただくことができます。
マッチするコンデンサーの容量はお客様の視聴環境、好み、耳の感度によって大きく変化いたしますので正解はございません。概ねメインスピーカーの能率によって最初の基準となる値がだいたい予想できますので、↓の数値を参考にコンデンサーをご選択してください。コンデンサーの上限は3μFになります。これ以上大きいコンデンサーを利用はお控えください。
メインスピーカーの能率 | スーパーツィーターのコンデンサー |
90dB/W | 2μF |
89dB/W | 1.6μF |
88dB/W | 1μF |
87dB/W 以下 | 0.56μF 以下 |
上記に示した基準値はこれまで弊社での実験と、販売経験から導き出した数値です。利用するメインスピーカーの周波数特性によってはこの数値はまったく当てにならない可能性もございますので、お客様の聴感によるトライ&エラーを行い数値決定を行ってください。単純にコンデンサーの数値が大きいほどクロスが下がり超高域と高域が多くでます。逆にコンデンサー数値が小さいほどクロスが上がり超高域と高域は少なくなります。
スーパーツィーターの接続をさらに詳しく知りたい方は、弊社のこちらのレポートの初日に配布しています「スーパーツィーターの自作・運用」をご覧ください。
音工房Zのスピーカーとの推奨値
音工房Zで視聴環境で行った場合のZ501のコンデンサー(スーパーツィーターキット)の推奨値になります。推奨値から±1μFぐらいは好みの範疇にはいるかと思います。お客様の環境やお好みで変えていただいて問題ございませんのでトライ&エラーを行ってみてください。
現行レギュラースピーカー
スピーカー | コンデンサー | 備考 |
Z1-Livorno(S) | 0.82μF | |
Z601-Modena | 0.56μF | |
Z702-Modena | 0.56μF |
Z701-Modenaも同じ |
Z800-FW168HR(S) | 2μF | |
Z800-FW168HR+Z505trento | 2μF | T250DのATTは-1.5dB |
Z1000-Bergamo |
1μF |
販売終了・限定販売スピーカー
備考欄に★がついている過去販売のスピーカーはスピーカーの能率から判断しています。★がついていないものは音工房Zの視聴環境での推奨値です。
スピーカー | コンデンサー | 備考 |
Z700-FE103ENS | 2μF | ★ |
Z700-DCUF122W | 1μF | ★ |
Z600-MG130HR | 0.56μF | ★ |
Z800-W130RD | 0.56μF | ★ |
Z602-Alpair6P | 0.56μF | ★ |
Z600-Alpair7(S)(R) | 0.33μF | ★ |
Z1000-FE103Sol | 2μF | ★ |
Z701-FE103Sol | 2μF | ★ |
Z1000-FE108Sol | 2μF | |
Z601-FE83Sol | 1μF | ★ |
Z700-FE88Sol(S) | 1μF | ★ |
Z601-OMMF5 | 0.56μF | ★ |
Z1000-FE168NS | 0.68μF | |
Z701-OMMF519 | 0.68μF | |
Z701-OMMF4 | 1μF | 標準搭載の数値。別途追加は不可 |
Z1000-FE103A | 0.68μF | |
Z1000-FE168SSHP | 2μF | T90A-SE又はZ502推奨。Z501の場合。 |
Z701-FE168SSHP | 2μF | T90A-SE又はZ502推奨。Z501の場合。 |
Z601-OMOF101 | 1μF | |
Z1000-FE108SSHP (Z703-FE108SSHP) |
0.82μF |
よくいただくご質問
何故タンノイのスピーカーユニットと一緒に使えないのですか?
Z501スーパーツィーター/スーパーツィーターキットとタンノイの同軸スピーカーが使えない理由ですが、技術者を含む複数の専門家の方に相談しましたが未だ理由はよくわかっておりませんです。ご利用いただいた方から音がでないというクレームを数件いただいたため、このような対応とさせていただいております。
昔のタンノイの大型スピーカーは100dB/Wを超えるものが多いので単に能率差の問題で音が出ていないように感じたのか、はたまたタンノイの内蔵の同軸フルレンジのネットワークが悪さしているのかよく分かりません。
お客様によっては「問題なくご利用できた」というお声をいただいたこともございますが、タンノイの昔の同軸ユニットは数が膨大で、相性をテストをするのが実質不可能なためタンノイのユニットとは一律利用不可とさせていただいております。返品・交換等も承っておりませんのでご注意ください。
何故メインスピーカーにリボンツイーターを使っている場合にZ501は使用できないのですか?
一般的なドームツィーター・ホーンツィーターは高域から超高域にいくにしたがいインピーダンス上昇しますので、並列利用してもインピーダンス低下の問題は起きにくいです。しかし、リボンツイーターはインピーダンスがフラットなため、2つのリボンツイーターを並列利用することはいインピーダンス低下の観点から好ましくないとされています。そのため、メインスピーカーにリボンツイーターを採用しているスピーカーと弊社のZ501、スーパーツィーターキットを一緒にご利用いただくことはお控えいただいております。
4Ωのスピーカーと一緒に使えますか?
スーパーツィーターはローカットフィルターが入っていますので、メインSPの低域インピーダンスが最も低くなる低域の近辺(いわゆる公称インピーダンス。仮に4Ωとする)のインピーダンスをさらに下げることにはなりません。
高域部分は一般的なマルチウエイスピーカーやフルレンジスピーカーはインピーダンスが上昇します。そのため、スーパーツィーターを並列接続した場合の高域部分のインピーダンス低下によるアンプのトラブルはこれまで報告されていません。
FOSETXのエンジニアさんにも同じ質問をしたことがありますが、FOSTEXさんの8Ωのスーパーツィーターと4Ωのメインスピーカーを合わせてアンプにトラブルが起きたことはないそうです。
アンプ設計をされていたエンジニア様に聞いた話ではインピーダンス低下でアンプに問題が起きるのは、主に低域が継続的に入るオルガンのような音源を大音量で聞いたケースがほとんどのようです。
結論を申しますと、低いインピーダンスのメインスピーカーをご利用の場合は極端な環境(PA利用なような大爆音での利用、持続的なサイン波を大音量で長時間入れる等)を避けていただけば問題ないかと思います。