■FE206-En

FE206Enは20センチのフルレンジスピーカーユニットで販売開始は◯年◯月から。初代はFE◯◯でその流れは◯◯⇒◯◯⇒◯◯と続き、◯代目になる。現在FEはnvシリーズに変更されるかと思われる。

少し下の行から辛口レビューが始まります。悪口を聞きたくない方は
そっとページを閉じてください。

 

 

 

■外観辛口レビュー

鉄板プレス製のフレームにダブルコーンという、見た目は安そうな作りのユニット。エッジ外側の輪っかはプラ製で音質に影響があるのか微妙。

20センチなので重量はあるが、実測◯mmの鉄板フレームはすこし頼りなさそうに見える。

マグネットはフェライトの大きなものを使用。奥行きと開口はφ◯の大穴を
開けなければならない。

振動板は伝統のFEのもので、コーンを叩いてみたら明るめの音でハイあがり
を想像させる。エッジはゴム製だが、ウレタン製よりかは劣化は少なそう

同モデルの16cmでも採用されているダブルコーンは触ったところ頑丈そう
ではあるが所詮は紙なので、変形が怖い。精神安定上でグリルカバーが
欲しくなる。

 

■音の傾向辛口レビュー

エンクロージャーはバスレフでの評価。バックロードにすればもっと良い評価になるのでは?と思われる方もいるかもしれないが、

FE206ENをバックロードで鳴らすのは、それはそれで結構難しいです。

FEシリーズは基本的にはハイあがりのユニットで音が鮮烈に再生できる分 高域がうるさすぎるユニットが多いです。

今回は20cmと大型のものなので、刺さるほど高域は痛くないが、それでも楽曲により気になる場合が多い。

その高域のうるささをバックロードホーンやバスレフ等の低音補完によりバランスを取る設計にするのですが、低域を出す設計は非常に難しいです。

大口径フルレンジの宿命であるボーカルの音像の口が大きくなりすぎてしまう傾向、定位感の悪化はあるにはあるが、それよりもうるさい高域が気になる。

中域も厚みが出るほうではなく、鮮烈感とスピード感で押し切る音質になります。

低域はバスレフ箱で視聴したせいもあるのですが、ローエンドは低いとこまで出ますが、量と強さが足りなく 本領を示すのはバックロードホーンで作った時かもしれません。

再生する楽曲にも向き、不向きがあり、低域に厚みと重さを要求するようなものは不向きで、スピードと透明感と余韻があるような曲は向きます。

 

 

 

■FE206ENの概要

参考価格(2019年現在)

振動板 前作に引き続き芭蕉の仲間に属する多年草植物からつくられた
    ESコーンを採用した。パルプ系よりも自然な鳴りになっている。

エッジ Enシリーズになって新開発の軽量布エッジを採用し、伝統の明るく
   張りのある中高域はそのままに、よりナチュラルで繊細な音色になった。

磁気回路 φ146mmの大型フェライト磁石を採用。バックロードホーン
     エンクロージャーの使用を前提に強化された磁気回路で
     Q0=0.19を実現。

高能率・高耐入力 ダイナミックレンジの広いAVソースにも余裕をもって対応
        できる、高い能率・入力を実現。次世代フォーマットにも
      対応するワイドレンジ設計。

 

■FE206ENのスペック、利用したエンクロージャー

・FE206En スペック

インピーダンス 8Ω
最低共振周波数 45Hz
再生周波数帯域 20kHz
出力音圧レベル 96dB/W(1m)
入力 90W(Mus.)
mo 12.2g
Qo 0.19
マグネット質量 1067g
総重量 3.2kg

メーカー推奨箱の概要

 

・周波数特性 メーカー公式 (Frequency Response)

FE206En-F

・外形寸法 (External Dimkensions)

・利用したエンクロージャー

今回利用したエンクロージャーのスペックは下です。

写真リンク

ベニヤ MDF
板厚 18mm
縦×横×高さ  295331600
容積 43L
ダクト共振周波数 38Hz

・ユニットを入れての無響室での測定

弊社内無響室 
測定機器 Etani ASA10MKII

周波数測定

 

インピーダンス測定

 

T/Sパラメータ(実測)or (メーカー値)

測定にはノートPCとDAYTON AUDIOを使用しています。

写真

mms: 12.2g
Cms: 1.172m/N
Fs: 45Hz
Vas: 70.99L
Qes: 0.194
Qms: 4.57

 

・スピーカーユニットとエンクロージャーの考察

FE206ENはFOSTEXの取説には推奨エンク ロージャーをバックロードホーンと書かれています。

が、取説にはバスレフとバックロードホーンの両方が作例として掲載してあります。今回は43Lのバスレフ箱で評価をしたものになります。

これまで8センチから20センチまでのFEシリーズのスピーカーユニットはバスレフ箱やバックロード箱、BHBS箱等に入れて聞いてきました。

確かに8センチ、10センチをバスレフ箱にいれるとかなり高域よりのソースに限定されてしまう印象があります。 (FOSTEXさんのフルレンジFEシリーズは
高域量感の多いハイ上がり傾向が基本です。)

16センチ、20センチになるとそこそこ低域がでますので、バスレフでもバランスよく聞けるソースもたくさんでてきます。

 

 

 

・Youtube視聴動画

・・・音工房Z内のリスニングルームで録音したものです。ヘッドホン等で
  ご視聴ください。


       <youtube リンク>

 

■FE206EN+43Lバスレフ 
ジャンルごとの音のレビュー

・クラシック 協奏曲

アルビノーニのオーボエ協奏曲です。高音のキツさも低域の出なさも、ホリガーとイ・ムジチにかかれば何てことありません。素晴らしく良く聞けます

・クラシック  声楽

クラッシックの中でも長岡先生の推奨盤でもある「カンターテ・ドミノ」の[クリスマスソング]を聞いたところ、素晴らしい音色で再生されました。

・ジャズ

Softly As In A Morning Sunrise-The Modern Jazz Quartet

ビブラフォンの鳴りが非常に美しい。少し高域よりの音色と、低域の沈み込みが若干足りないのを感じます。

・ボーカル

宇多田ヒカルの[First Love]です。フォステクスの開発の方もこの曲で合わせているんじゃないかと思うくらいピッタリ
合った鳴り方で、透明感のあるボーカルが非常に美しいです。

・メタル 「ハート・オン・ア・プラッター]

激しい熱量と厚みを伴った低音が連続する曲で、スピード感重視のこのユニットには不向きの曲でした。

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